【高配当株ランキングTOP10|1日1銘柄】9989 サンドラッグ|19年間、赤字も減配もなし。営業利益率5.6%が唯一の弱点

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分析

シリーズ「高配当株ランキングTOP10|1日1銘柄」第15回 / 全15回

独自に分析した日本株の高配当ランキングTOP10を、1日1銘柄ずつ取り上げていく連載の第15回です。今回は15位のサンドラッグ(9989)。19年間、赤字も減配もなく、売上は19年で3.9倍。ただし営業利益率は5%台で動いていません。

ランキング全体はこちらの記事にまとめています。

このランキングは、配当利回り3%%以上・時価総額100億円以上などで絞り込んだ120銘柄を、企業の実力を測る加点9項目(27点満点)と、2008年からの全期間で配当が途切れた事実を数える減点8項目で採点したものです。データはIR BANKと株探から取得しています。

結論:総合19点(加点19 − 減点0)/予想利回り3.54%

動画でも解説しています

この記事と同じ内容を、グラフを見ながら12分ほどで説明しています。

減点ゼロ・連続増配10期・19年間減収なしと、配当の続きやすさでは上位です。営業利益率の低さは小売業の水準で、それを許容できるかどうかで評価が決まります。

サンドラッグ(9989)の基本データ

市場・業種 東証プライム/小売業
株価 3,726円
時価総額 約4,446億円
予想配当利回り 3.54%
予想PER/PBR 13.58倍/1.52倍
決算期 3月31日
直近の実績 2026年 売上8,425億円・営業利益468億円・EPS268.36円
会社予想 2027年 売上8,760億円・営業利益488億円・EPS274.8円
本社 府中市若松町一丁目38番地の1
従業員数 連結 7,457名 (臨時9,731名) 単体 4,622名 (臨時3,532名)

株価・PER・PBR・予想利回りは2026年9月4日時点(株探)。業績はIR BANK。

どんな会社か

ドラッグストアとディスカウントストアを展開する小売の大手です。2026年3月期のセグメント別売上はドラッグストア事業4,784億円(前期比+4.1%)、ディスカウントストア事業3,641億円(+6.4%)。

連結従業員7,457名(ほかに臨時9,731名)、平均年齢34.5歳。本社は東京都府中市、連結子会社5社。

設備投資は年286億円。10年前と比べて売上1.7倍、純利益1.5倍。時価総額4,446億円は上位15社で最大です。

セグメント別売上高 2025/03 2026/03
ドラッグストア事業 4596億 4784億
ディスカウントストア事業 3423億 3641億

9項目の採点

加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。サンドラッグの加点は19点でした。

項目 判定 実際の数字
1. 売上高の伸び ◎ 全期間 年+7.8% / 直近4年 年+6.9%
2. 1株利益の伸び ○ 全期間 年+8.7% / 直近4年 年+6.9%
3. 営業利益率 × 5.6%
4. 自己資本比率 ○ 60.1%
5. 営業キャッシュフロー ◎ 19年間で赤字0回
6. 現金の量と伸び ○ 全期間で4.4倍 / 総資産の14.8%
7. 配当の増え方 ◎ 連続増配10期
8. 配当性向 ◎ 48.8%
9. 株価の推移 △ 5年+10% / 1年-13.8% / 12か月線-5.5%(下落)
加点合計 19 27点満点

19年分のグラフで見る

上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。横軸は決算年度で、2008年までさかのぼっています。

9989 サンドラッグ 業績・配当・キャッシュフローの推移
出典:IR BANK(旧有価証券報告書を含む)をもとに作成

評価された点

  • 減点ゼロ。19年間で最終赤字も営業CFの赤字も減配もありません。
  • 売上は2008年3月期の2,181億円から2026年3月期の8,425億円へ3.9倍。19年間で減収なし。
  • 連続増配10期。配当は2010年3月期の15円から2026年3月期の131円へ。配当性向は45〜49%で安定。

減点と弱点

減点はありません。2008年からの記録に、配当が途切れる原因になりうる事実が1つも見つからなかった、ということです。

  • 営業利益率5.6%は9項目で唯一の×。小売業としては珍しくない水準ですが、採点は業種で区別していません。
  • 現金705億円は総資産の14.8%で、上位15社で最も低い比率。店舗と在庫に資産が回る小売業の形です。
  • 株価は×に近い△。1年で-13.8%、12か月移動平均の傾きも-9.2%で「下落」判定。

直近の四半期

2027/03期の第1四半期の進み具合です。

売上高(第1四半期累計) 2,153億円(前年同期比 +3.7%)
通期予想8,760億円 に対して 24.6%
営業利益(第1四半期累計) 121億円(前年同期比 -1.6%)
通期予想488億円 に対して 24.8%

気をつけたい点

  • 会社の2027年3月期予想は売上8,760億円(+4.0%)・営業利益488億円(+4.3%)・EPS274.8円。予想配当132円で予想配当性向は48%。
  • 第1四半期は売上2,153億円(+3.7%)・営業利益121億円(-1.6%)。進捗は24.6%・24.8%でほぼ計画どおり。
  • 2024年3月期は投資が749億円と大きくFCFが-337億円でした(2回なので恒常赤字の減点にはなっていません)。出店と人件費の動向に業績が左右されます。

配当の記録(17年分)

年度 1株配当 前年比 配当性向
2010年 15.00円 ― 20.0%
2011年 17.00円 +13.3% 18.0%
2012年 20.00円 +17.6% 18.0%
2013年 24.00円 +20.0% 20.2%
2014年 28.00円 +16.7% 22.4%
2015年 30.00円 +7.1% 22.5%
2016年 42.50円 +41.7% 23.8%
2017年 50.00円 +17.6% 25.3%
2018年 60.00円 +20.0% 28.3%
2019年 66.00円 +10.0% 32.2%
2020年 68.00円 +3.0% 33.6%
2021年 70.00円 +2.9% 32.3%
2022年 71.00円 +1.4% 34.8%
2023年 100.00円 +40.8% 45.5%
2024年 114.00円 +14.0% 45.8%
2025年 130.00円 +14.0% 49.4%
2026年 131.00円 +0.8% 48.8%

この連載の記事一覧

上位15銘柄を1日1銘柄ずつ取り上げています。公開前の回はタイトルだけ先に載せています。

  1. 1位 村上開明堂(7292)|利回り3.50%・総合23点(09/05公開)
  2. 2位 あいホールディングス(3076)|利回り4.66%・総合21点(09/06公開)
  3. 3位 アクシーズ(1381)|利回り3.34%・総合21点(09/07公開)
  4. 4位 ミロク情報サービス(9928)|利回り3.16%・総合21点(09/08公開)
  5. 5位 アルゴグラフィックス(7595)|利回り4.96%・総合20点(09/09公開予定)
  6. 6位 立川ブラインド工業(7989)|利回り4.53%・総合20点(09/10公開予定)
  7. 7位 ライト工業(1926)|利回り3.84%・総合20点(09/11公開予定)
  8. 8位 ステップ(9795)|利回り3.83%・総合20点(09/12公開予定)
  9. 9位 ビーアンドピー(7804)|利回り3.65%・総合20点(09/13公開予定)
  10. 10位 オーテック(1736)|利回り4.10%・総合19点(09/14公開予定)
  11. 11位 フォーカスシステムズ(4662)|利回り4.14%・総合19点(09/15公開予定)
  12. 12位 サカイ引越センター(9039)|利回り3.94%・総合19点(09/16公開予定)
  13. 13位 PI(4290)|利回り4.04%・総合19点(09/17公開予定)
  14. 14位 ホクリヨウ(1384)|利回り3.62%・総合19点(09/18公開予定)
  15. 15位 サンドラッグ(9989)|利回り3.54%・総合19点 ← いまここ

本記事はIR BANK・株探で公開されているデータをもとに、独自の基準で機械的に採点した結果をまとめたものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や配当を保証するものでもありません。数値は2026年9月4日時点のもので、その後の決算発表や配当予想の修正は反映されていません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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