【高配当株ランキングTOP10|1日1銘柄】4290 プレステージ・インターナショナル(PI)|19年間、赤字も減配もなし。配当性向を26%から55〜63%へ引き上げた

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分析

シリーズ「高配当株ランキングTOP10|1日1銘柄」第13回 / 全15回

独自に分析した日本株の高配当ランキングTOP10を、1日1銘柄ずつ取り上げていく連載の第13回です。今回は13位のPI(4290)。19年間、赤字も減配もありません。ただし配当の倍増は配当性向の引き上げによるものです。

ランキング全体はこちらの記事にまとめています。

このランキングは、配当利回り3%%以上・時価総額100億円以上などで絞り込んだ120銘柄を、企業の実力を測る加点9項目(27点満点)と、2008年からの全期間で配当が途切れた事実を数える減点8項目で採点したものです。データはIR BANKと株探から取得しています。

結論:総合19点(加点19 − 減点0)/予想利回り4.04%

動画でも解説しています

この記事と同じ内容を、グラフを見ながら12分ほどで説明しています。

減点ゼロで売上は19年間伸び続けていますが、直近の配当倍増は配当性向を6割前後へ上げた結果です。利回り4.04%の裏にある配当性向の高さをどう見るかで評価が分かれます。

PI(4290)の基本データ

市場・業種 東証プライム/サービス業
株価 693円
時価総額 約882億円
予想配当利回り 4.04%
予想PER/PBR 14.49倍/1.76倍
決算期 3月31日
直近の実績 2026年 売上709億円・営業利益89億円・EPS46.97円
会社予想 2027年 売上760億円・営業利益96億円・EPS47.5円
本社 東京都千代田区麹町2-4-1
従業員数 ―

株価・PER・PBR・予想利回りは2026年9月4日時点(株探)。業績はIR BANK。

どんな会社か

プレステージ・インターナショナル(略称PI)は、損害保険会社向けのロードサービスや事故受付、保証などを請け負う業務受託(BPO)の会社です。主要な顧客として損害保険会社の名前が挙がっています。

2026年3月期の地域別売上は日本659億円(前期比+11.4%)、米州・欧州33.1億円(+7.9%)、アジア・オセアニア17億円(+12.8%)。売上の9割以上が国内です。

本社は東京都千代田区。連結子会社36社。コールセンターや拠点を自社で持つため、設備投資は年78億円と業務受託にしては大きめです。10年前と比べて売上2.6倍、純利益2.2倍。

セグメント別売上高 2025/03 2026/03
米州・欧州 30.6億 33.1億
日本 591億 659億
アジア・オセアニア 15.1億 17億

9項目の採点

加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。PIの加点は19点でした。

項目 判定 実際の数字
1. 売上高の伸び ◎ 全期間 年+9.7% / 直近4年 年+9.1%
2. 1株利益の伸び △ 全期間 年+8.2% / 直近4年 年+4.1%
3. 営業利益率 ◎ 12.5%
4. 自己資本比率 △ 58.8%
5. 営業キャッシュフロー ◎ 19年間で赤字0回
6. 現金の量と伸び ◎ 全期間で13.0倍 / 総資産の34.2%
7. 配当の増え方 ○ 連続増配5期
8. 配当性向 ○ 55.4%
9. 株価の推移 △ 5年-5% / 1年+10.0% / 12か月線+5.7%(上昇)
加点合計 19 27点満点

19年分のグラフで見る

上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。横軸は決算年度で、2008年までさかのぼっています。

4290 PI 業績・配当・キャッシュフローの推移
出典:IR BANK(旧有価証券報告書を含む)をもとに作成

評価された点

  • 減点ゼロ。19年間で最終赤字も営業CFの赤字も減配もありません。120銘柄のうち4社だけです。
  • 売上は19年平均で年9.7%。2008年3月期の134億円から2026年3月期の709億円まで、19年間で減収なし。
  • 営業CFは19年間黒字。2026年3月期は105億円で過去最高。現金281億円は19年で13倍。

減点と弱点

減点はありません。2008年からの記録に、配当が途切れる原因になりうる事実が1つも見つからなかった、ということです。

  • 1株利益は△。19年平均では年8.2%ですが、直近4年は年4.1%と売上の伸びに比べて鈍っています。
  • 自己資本比率58.8%は△。15社のなかでは低いほうです。
  • 株価は△。5年で-5%と、上位15社で唯一5年騰落がマイナスです。

直近の四半期

2027/03期の第1四半期の進み具合です。

売上高(第1四半期累計) 182億円(前年同期比 +9.0%)
通期予想760億円 に対して 23.9%
営業利益(第1四半期累計) 23億円(前年同期比 +17.6%)
通期予想96億円 に対して 23.6%

気をつけたい点

  • 2025年3月期に配当を12円から24円へ倍増。配当性向は26.5%→62.7%→55.4%と、利益ではなく方針の転換によるものです。今期の予想配当性向も59%で、ここから先の増配は利益の伸び次第です。
  • 2027年3月期の第1四半期は売上182億円(+9.0%)・営業利益22.7億円(+17.6%)。通期予想に対する進捗は23.9%・23.6%と好調です。
  • 損害保険会社の委託方針や、自動車保険の付帯サービスの需要に業績が左右されます。

配当の記録(17年分)

年度 1株配当 前年比 配当性向
2010年 1.56円 ― 10.5%
2011年 1.56円 +0.0% 16.2%
2013年 1.88円 +20.5% 15.8%
2014年 2.50円 +33.0% 15.2%
2015年 2.75円 +10.0% 19.3%
2016年 3.50円 +27.3% 16.4%
2017年 4.50円 +28.6% 20.4%
2018年 6.00円 +33.3% 26.0%
2019年 6.50円 +8.3% 26.1%
2020年 7.00円 +7.7% 28.1%
2021年 7.00円 +0.0% 30.2%
2022年 8.50円 +21.4% 25.0%
2023年 11.00円 +29.4% 26.4%
2024年 12.00円 +9.1% 26.5%
2025年 24.00円 +100.0% 62.7%
2026年 26.00円 +8.3% 55.4%

この連載の記事一覧

上位15銘柄を1日1銘柄ずつ取り上げています。公開前の回はタイトルだけ先に載せています。

  1. 1位 村上開明堂(7292)|利回り3.50%・総合23点(09/05公開)
  2. 2位 あいホールディングス(3076)|利回り4.66%・総合21点(09/06公開)
  3. 3位 アクシーズ(1381)|利回り3.34%・総合21点(09/07公開)
  4. 4位 ミロク情報サービス(9928)|利回り3.16%・総合21点(09/08公開)
  5. 5位 アルゴグラフィックス(7595)|利回り4.96%・総合20点(09/09公開予定)
  6. 6位 立川ブラインド工業(7989)|利回り4.53%・総合20点(09/10公開予定)
  7. 7位 ライト工業(1926)|利回り3.84%・総合20点(09/11公開予定)
  8. 8位 ステップ(9795)|利回り3.83%・総合20点(09/12公開予定)
  9. 9位 ビーアンドピー(7804)|利回り3.65%・総合20点(09/13公開予定)
  10. 10位 オーテック(1736)|利回り4.10%・総合19点(09/14公開予定)
  11. 11位 フォーカスシステムズ(4662)|利回り4.14%・総合19点(09/15公開予定)
  12. 12位 サカイ引越センター(9039)|利回り3.94%・総合19点(09/16公開予定)
  13. 13位 PI(4290)|利回り4.04%・総合19点 ← いまここ
  14. 14位 ホクリヨウ(1384)|利回り3.62%・総合19点(09/18公開予定)
  15. 15位 サンドラッグ(9989)|利回り3.54%・総合19点(09/19公開予定)

本記事はIR BANK・株探で公開されているデータをもとに、独自の基準で機械的に採点した結果をまとめたものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や配当を保証するものでもありません。数値は2026年9月4日時点のもので、その後の決算発表や配当予想の修正は反映されていません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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