【高配当株ランキングTOP10|1日1銘柄】4662 フォーカスシステムズ|1株利益は19年で年25%の伸び、減点3点はすべて10年以上前

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分析

シリーズ「高配当株ランキングTOP10|1日1銘柄」第11回 / 全15回

独自に分析した日本株の高配当ランキングTOP10を、1日1銘柄ずつ取り上げていく連載の第11回です。今回は11位のフォーカスシステムズ(4662)。1株利益の伸びが最高評価。減点は2009・2010年の最終赤字と2013年の営業CF赤字です。

ランキング全体はこちらの記事にまとめています。

このランキングは、配当利回り3%%以上・時価総額100億円以上などで絞り込んだ120銘柄を、企業の実力を測る加点9項目(27点満点)と、2008年からの全期間で配当が途切れた事実を数える減点8項目で採点したものです。データはIR BANKと株探から取得しています。

結論:総合19点(加点22 − 減点3)/予想利回り4.14%

動画でも解説しています

この記事と同じ内容を、グラフを見ながら12分ほどで説明しています。

1株利益の伸びと配当の増え方は12社でも上位で、減点3点はすべて10年以上前の記録です。ただし第1四半期は増収減益のスタート。今期の増益予想が達成できるかを確かめたい銘柄です。

フォーカスシステムズ(4662)の基本データ

市場・業種 東証プライム/情報・通信業
株価 1,641円
時価総額 約268億円
予想配当利回り 4.14%
予想PER/PBR 9.77倍/1.64倍
決算期 3月31日
直近の実績 2026年 売上357億円・営業利益30億円・EPS155.63円
会社予想 2027年 売上390億円・営業利益35億円・EPS167.9円
本社 東京都品川区東五反田二丁目7番8号
従業員数 単体 1,434名

株価・PER・PBR・予想利回りは2026年9月4日時点(株探)。業績はIR BANK。

どんな会社か

官公庁や大手企業向けのシステム開発を手がける独立系のシステムインテグレーターです。公共関連・エンタープライズ・イノベーション・広域ソリューションの4事業で構成されています。

2026年3月期のセグメント別売上は公共関連109億円(前期比+9%)、エンタープライズ109億円(+21.6%)、イノベーション81.4億円(+1.3%)、広域ソリューション57.8億円(+3.7%)。主要な顧客としてキンドリルジャパン、NTTデータ、日本IBMの名前が挙がっています。

本社は東京都品川区。単体の従業員は1,434名で、平均年齢36.4歳、平均年収627万円。10年前と比べて売上2.2倍、純利益3.2倍。

セグメント別売上高 2025/03 2026/03
広域ソリューション事業 55.7億 57.8億
公共関連事業 99.8億 109億
エンタープライズ事業 89.6億 109億
イノベーション事業 80.4億 81.4億

9項目の採点

加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。フォーカスシステムズの加点は22点でした。

項目 判定 実際の数字
1. 売上高の伸び 全期間 年+6.0% / 直近4年 年+7.1%
2. 1株利益の伸び 全期間 年+25.2% / 直近4年 年+19.1%
3. 営業利益率 8.5%
4. 自己資本比率 64.6%
5. 営業キャッシュフロー 19年間で赤字1回
6. 現金の量と伸び 全期間で4.5倍 / 総資産の27.6%
7. 配当の増え方 連続増配5期
8. 配当性向 41.1%
9. 株価の推移 5年+67% / 1年+5.2% / 12か月線+0.9%(上昇)
加点合計 22 27点満点

19年分のグラフで見る

上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。横軸は決算年度で、2008年までさかのぼっています。

4662 フォーカスシステムズ 業績・配当・キャッシュフローの推移
出典:IR BANK(旧有価証券報告書を含む)をもとに作成

評価された点

  • 1株利益が◎。19年平均で年25.2%、直近4年でも年19.1%。2026年3月期は営業利益30.4億円(前期比+40%)、EPS155.6円(+50%)と大きく伸びました。
  • 配当は2011年3月期の5円から2026年3月期の64円へ。16年間で減配ゼロ、配当性向は4割前後で安定しています。
  • 現金65.6億円は19年で4.5倍。設備を持たない業態で、営業CFのほとんどが手元に残ります。

減点と弱点

減点は純利益が赤字-2点/営業CFが赤字-1点(合計3点)でした。

  • 純利益が赤字:-2点。2009年・2010年3月期の最終赤字で、いずれもリーマンショック期の記録です。
  • 営業CFが赤字:-1点。2013年3月期の1回だけです。
  • 営業利益率8.5%は△。人件費が原価の中心になる業態で、12社のなかでは低いほうです。

直近の四半期

2027/03期の第1四半期の進み具合です。

売上高(第1四半期累計) 93億円(前年同期比 +9.3%)
通期予想390億円 に対して 23.8%
営業利益(第1四半期累計) 8億円(前年同期比 -4.4%)
通期予想35億円 に対して 23.6%

気をつけたい点

  • 2027年3月期の第1四半期は売上93億円(前年同期比+9.3%)に対して営業利益8.26億円(-4.4%)と、増収減益のスタートです。通期予想(売上390億円・営業利益35億円)に対する進捗は23.8%・23.6%。
  • 会社の今期予想は営業利益+15.1%。前期に上がった利益率(6.7%→8.5%)が続くかどうかが分かれ目です。
  • 大手元請けからの受注が中心のため、特定顧客の投資動向とIT人材の確保に業績が左右されます。

配当の記録(16年分)

年度 1株配当 前年比 配当性向
2011年 5.00円 98.0%
2012年 5.00円 +0.0% 51.2%
2013年 7.50円 +50.0% 44.1%
2014年 10.00円 +33.3% 30.4%
2015年 12.50円 +25.0% 29.2%
2016年 16.00円 +28.0% 30.0%
2017年 12.50円 -21.9% 31.4%
2018年 16.00円 +28.0% 31.2%
2019年 20.00円 +25.0% 34.4%
2020年 25.00円 +25.0% 40.4%
2021年 24.00円 -4.0% 35.3%
2022年 27.00円 +12.5% 38.2%
2023年 35.00円 +29.6% 38.0%
2024年 38.00円 +8.6% 40.8%
2025年 42.00円 +10.5% 40.2%
2026年 64.00円 +52.4% 41.1%

※2017・2021年の減額は前年に上乗せされた記念配当が外れたものと判断し、減配としては数えていません。

この連載の記事一覧

上位15銘柄を1日1銘柄ずつ取り上げています。公開前の回はタイトルだけ先に載せています。

  1. 1位 村上開明堂(7292)|利回り3.50%・総合23点(09/05公開)
  2. 2位 あいホールディングス(3076)|利回り4.66%・総合21点(09/06公開)
  3. 3位 アクシーズ(1381)|利回り3.34%・総合21点(09/07公開)
  4. 4位 ミロク情報サービス(9928)|利回り3.16%・総合21点(09/08公開)
  5. 5位 アルゴグラフィックス(7595)|利回り4.96%・総合20点(09/09公開予定)
  6. 6位 立川ブラインド工業(7989)|利回り4.53%・総合20点(09/10公開予定)
  7. 7位 ライト工業(1926)|利回り3.84%・総合20点(09/11公開予定)
  8. 8位 ステップ(9795)|利回り3.83%・総合20点(09/12公開予定)
  9. 9位 ビーアンドピー(7804)|利回り3.65%・総合20点(09/13公開予定)
  10. 10位 オーテック(1736)|利回り4.10%・総合19点(09/14公開予定)
  11. 11位 フォーカスシステムズ(4662)|利回り4.14%・総合19点 ← いまここ
  12. 12位 サカイ引越センター(9039)|利回り3.94%・総合19点(09/16公開予定)
  13. 13位 PI(4290)|利回り4.04%・総合19点(09/17公開予定)
  14. 14位 ホクリヨウ(1384)|利回り3.62%・総合19点(09/18公開予定)
  15. 15位 サンドラッグ(9989)|利回り3.54%・総合19点(09/19公開予定)

本記事はIR BANK・株探で公開されているデータをもとに、独自の基準で機械的に採点した結果をまとめたものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や配当を保証するものでもありません。数値は2026年9月4日時点のもので、その後の決算発表や配当予想の修正は反映されていません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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