【高配当株ランキングTOP10|1日1銘柄】1736 オーテック|PER9.8倍・利回り4.10% 営業利益率は2年で6.9%から15.1%へ

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分析

シリーズ「高配当株ランキングTOP10|1日1銘柄」第10回 / 全15回

独自に分析した日本株の高配当ランキングTOP10を、1日1銘柄ずつ取り上げていく連載の第10回です。今回は10位のオーテック(1736)。PER9.8倍はTOP10で最安。株価は5年で3倍になっています。

ランキング全体はこちらの記事にまとめています。

このランキングは、配当利回り3%%以上・時価総額100億円以上などで絞り込んだ120銘柄を、企業の実力を測る加点9項目(27点満点)と、2008年からの全期間で配当が途切れた事実を数える減点8項目で採点したものです。データはIR BANKと株探から取得しています。

結論:総合19点(加点22 − 減点3)/予想利回り4.10%

動画でも解説しています

この記事と同じ内容を、グラフを見ながら12分ほどで説明しています。

利益率の改善が本物なら、PER9.8倍・利回り4.10%という組み合わせは魅力的です。ただし改善が始まってまだ2期しかなく、第1四半期は減益スタート。キャッシュフローの振れも大きく、「これから確かめる」段階の銘柄と言えます。

オーテック(1736)の基本データ

市場・業種 東証スタンダード/建設業
株価 2,392円
時価総額 約409億円
予想配当利回り 4.10%
予想PER/PBR 9.8倍/1.39倍
決算期 3月31日
直近の実績 2026年 売上337億円・営業利益51億円・EPS234.06円
会社予想 2027年 売上345億円・営業利益54億円・EPS245.2円
本社 東京都千代田区丸の内1-11-1
従業員数 連結 573名 単体 439名

株価・PER・PBR・予想利回りは2026年9月4日時点(株探)。業績はIR BANK。

どんな会社か

空調・給排水の設備工事と、管工機材の販売を手がけています。2026年3月期のセグメント別売上は環境システム事業217億円(前期比+8.6%)、管工機材事業120億円(+5.1%)。工事と商社機能の2本立てです。

連結従業員573名と、TOP10では小さめの組織です。平均年収911万円は2番目の高さ。

本社は東京都千代田区丸の内。連結子会社7社、資本金5億9900万円。

セグメント別売上高 2025/03 2026/03
管工機材事業 114億 120億
環境システム事業 200億 217億

9項目の採点

加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。オーテックの加点は22点でした。

項目 判定 実際の数字
1. 売上高の伸び ○ 全期間 年+2.9% / 直近4年 年+8.9%
2. 1株利益の伸び ◎ 全期間 年+16.2% / 直近4年 年+43.3%
3. 営業利益率 ◎ 15.1%
4. 自己資本比率 ○ 67.5%
5. 営業キャッシュフロー ○ 19年間で赤字1回
6. 現金の量と伸び ◎ 全期間で4.1倍 / 総資産の26.2%
7. 配当の増え方 △ 連続増配3期
8. 配当性向 ◎ 35.0%
9. 株価の推移 ◎ 5年+199% / 1年+29.9% / 12か月線+2.8%(上昇)
加点合計 22 27点満点

19年分のグラフで見る

上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。横軸は決算年度で、2008年までさかのぼっています。

1736 オーテック 業績・配当・キャッシュフローの推移
出典:IR BANK(旧有価証券報告書を含む)をもとに作成

評価された点

  • EPSが◎。19年平均で年16.2%、直近4年では年43.3%。10年前と比べて純利益は3.7倍になっています。
  • 営業利益率が急改善。2024年3月期の6.9%から、2025年3月期12.8%、2026年3月期15.1%へ。売上の伸び(+7.3%)を大きく上回るペースで利益が増えました。
  • 株価の評価が◎。5年で+199%はTOP10で最高、直近1年でも+29.9%です。それでもPER9.8倍と、TOP10で最も低い水準にあります。

減点と弱点

減点は営業CFが赤字-1点/FCFが恒常赤字-2点(合計3点)でした。

  • 営業キャッシュフローが赤字:-1点(19年で1回)、フリーキャッシュフローが恒常赤字:-2点(19年で3回)。工事の進捗と入金のタイミングでキャッシュが振れやすい業態です。
  • 配当金が△。連続増配は3期。2015年3月期と2021年3月期に配当が減っていますが、いずれも前年に上乗せされた記念配当が外れたもので、通常配当は減っていません。
  • 自己資本比率67.5%はTOP10で2番目に低い水準です。

直近の四半期

2027/03期の第1四半期の進み具合です。

売上高(第1四半期累計) 64億円(前年同期比 -0.9%)
通期予想345億円 に対して 18.6%
営業利益(第1四半期累計) 4億円(前年同期比 -19.2%)
通期予想54億円 に対して 7.8%

気をつけたい点

  • 直近の利益率改善が続くかどうかが最大の論点です。第1四半期の営業利益は4.22億円で、前年同期の5.22億円から19%減りました。通期予想(54億円)に対する進捗は7.8%で、例年どおり下期偏重の形ではありますが、出だしは前年を下回っています。
  • 会社の2027年3月期予想は売上345億円(+2.4%)・営業利益54億円(+6.3%)。予想EPS245.3円に対して予想配当98.1円で、予想配当性向は40%です。
  • 建設・設備工事の需要と、資材価格・人手の確保に業績が左右されます。

配当の記録(17年分)

年度 1株配当 前年比 配当性向
2010年 4.33円 ― 20.5%
2011年 4.33円 +0.0% 36.0%
2012年 5.00円 +15.5% 18.9%
2013年 6.00円 +20.0% 17.3%
2014年 7.67円 +27.8% 21.3%
2015年 6.67円 -13.0% 14.9%
2016年 12.67円 +90.0% 20.0%
2017年 16.00円 +26.3% 23.3%
2018年 16.67円 +4.2% 25.1%
2019年 21.67円 +30.0% 29.3%
2020年 28.33円 +30.7% 27.5%
2021年 26.67円 -5.9% 31.7%
2022年 28.33円 +6.2% 33.1%
2023年 28.33円 +0.0% 35.6%
2024年 41.67円 +47.1% 46.1%
2025年 56.67円 +36.0% 30.4%
2026年 82.00円 +44.7% 35.0%

※2015・2021年の減額は前年に上乗せされた記念配当が外れたものと判断し、減配としては数えていません。

この連載の記事一覧

上位15銘柄を1日1銘柄ずつ取り上げています。公開前の回はタイトルだけ先に載せています。

  1. 1位 村上開明堂(7292)|利回り3.50%・総合23点(09/05公開)
  2. 2位 あいホールディングス(3076)|利回り4.66%・総合21点(09/06公開)
  3. 3位 アクシーズ(1381)|利回り3.34%・総合21点(09/07公開)
  4. 4位 ミロク情報サービス(9928)|利回り3.16%・総合21点(09/08公開)
  5. 5位 アルゴグラフィックス(7595)|利回り4.96%・総合20点(09/09公開予定)
  6. 6位 立川ブラインド工業(7989)|利回り4.53%・総合20点(09/10公開予定)
  7. 7位 ライト工業(1926)|利回り3.84%・総合20点(09/11公開予定)
  8. 8位 ステップ(9795)|利回り3.83%・総合20点(09/12公開予定)
  9. 9位 ビーアンドピー(7804)|利回り3.65%・総合20点(09/13公開予定)
  10. 10位 オーテック(1736)|利回り4.10%・総合19点 ← いまここ
  11. 11位 フォーカスシステムズ(4662)|利回り4.14%・総合19点(09/15公開予定)
  12. 12位 サカイ引越センター(9039)|利回り3.94%・総合19点(09/16公開予定)
  13. 13位 PI(4290)|利回り4.04%・総合19点(09/17公開予定)
  14. 14位 ホクリヨウ(1384)|利回り3.62%・総合19点(09/18公開予定)
  15. 15位 サンドラッグ(9989)|利回り3.54%・総合19点(09/19公開予定)

本記事はIR BANK・株探で公開されているデータをもとに、独自の基準で機械的に採点した結果をまとめたものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や配当を保証するものでもありません。数値は2026年9月4日時点のもので、その後の決算発表や配当予想の修正は反映されていません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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