シリーズ「高配当株ランキングTOP10|1日1銘柄」第6回 / 全15回
独自に分析した日本株の高配当ランキングTOP10を、1日1銘柄ずつ取り上げていく連載の第6回です。今回は6位の立川ブラインド工業(7989)。売上はほぼ横ばい。それでも配当は17年間で7倍になりました。
ランキング全体はこちらの記事にまとめています。
このランキングは、配当利回り3%%以上・時価総額100億円以上などで絞り込んだ120銘柄を、企業の実力を測る加点9項目(27点満点)と、2008年からの全期間で配当が途切れた事実を数える減点8項目で採点したものです。データはIR BANKと株探から取得しています。
動画でも解説しています
この記事と同じ内容を、グラフを見ながら12分ほどで説明しています。
「売上は伸びないが、配当は増え続けている」という珍しいタイプです。減点2つはいずれも過去1回ずつの記録で重くはありません。ただし予想配当性向74%と株価の上昇後という位置は、利回りを狙って今から入る場合には効いてきます。
立川ブラインド工業(7989)の基本データ
| 市場・業種 | 東証プライム/金属製品 |
|---|---|
| 株価 | 2,648円 |
| 時価総額 | 約550億円 |
| 予想配当利回り | 4.53% |
| 予想PER/PBR | 16.2倍/0.92倍 |
| 決算期 | 12月31日 |
| 直近の実績 | 2025年 売上426億円・営業利益44億円・EPS161.17円 |
| 会社予想 | 2026年 売上435億円・営業利益45億円・EPS163.2円 |
| 本社 | 東京都港区三田三丁目1番12号 |
| 従業員数 | 連結 1,264名 (臨時417名) 単体 812名 (臨時218名) |
株価・PER・PBR・予想利回りは2026年9月4日時点(株探)。業績はIR BANK。
どんな会社か
ブラインドやロールスクリーンなど、室内の窓装飾品を作る大手メーカーです。これに加えて立体駐車場装置と減速機の事業を持っています。
2025年12月期のセグメント別売上は室内外装品359億円(+3.2%)、減速機36億円(+2.7%)、駐車場装置30.8億円(+0.4%)。売上の84%が室内外装品です。
連結従業員1,264名(ほかに臨時417名)。本社は東京都港区、資本金44億7500万円。
| セグメント別売上高 | 2024/12 | 2025/12 |
|---|---|---|
| 駐車場装置関連事業 | 30.7億 | 30.8億 |
| 減速機関連事業 | 35.1億 | 36億 |
| 室内外装品関連事業 | 348億 | 359億 |
9項目の採点
加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。立川ブラインド工業の加点は22点でした。
| 項目 | 判定 | 実際の数字 |
|---|---|---|
| 1. 売上高の伸び | △ | 全期間 年+0.5% / 直近4年 年+1.0% |
| 2. 1株利益の伸び | ○ | 全期間 年+21.6% / 直近4年 年+7.5% |
| 3. 営業利益率 | ○ | 10.3% |
| 4. 自己資本比率 | ◎ | 83.2% |
| 5. 営業キャッシュフロー | ◎ | 18年間で赤字0回 |
| 6. 現金の量と伸び | ○ | 全期間で2.3倍 / 総資産の22.3% |
| 7. 配当の増え方 | ◎ | 連続増配8期 |
| 8. 配当性向 | ◎ | 43.4% |
| 9. 株価の推移 | ◎ | 5年+108% / 1年+39.2% / 12か月線+14.4%(上昇) |
| 加点合計 | 22 | 27点満点 |
18年分のグラフで見る
上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。横軸は決算年度で、2008年までさかのぼっています。

評価された点
- 自己資本比率83.2%。TOP10で3番目の高さです。
- 配当は2009年12月期の10円から2025年12月期の70円へ7倍。連続増配は8期。18年間で減配は一度もありません。
- 株価の評価が◎。5年で+108%、直近1年で+39.2%。12か月移動平均を14.4%上回り、その移動平均自体も半年で23.9%切り上がっています。
減点と弱点
減点は純利益が赤字-1点/タコ足配当-1点(合計2点)でした。
- 純利益が赤字:-1点。18年のうち1回、最終赤字の年があります。
- 利益を超える配当:-1点。過去に1回、その年の利益を超える配当を出した年があります。
- 売上高が△。18年平均の伸びは年0.5%で、ほぼ横ばい。10年前と比べても売上1.1倍です。利益が2.4倍になったのは、売上ではなく利益率の改善によるものです。
直近の四半期
2026/12期の第2四半期までの進み具合です。
| 売上高(第2四半期まで累計) | 221億円(前年同期比 +6.2%) 通期予想435億円 に対して 50.8% |
|---|---|
| 営業利益(第2四半期まで累計) | 25億円(前年同期比 +21.4%) 通期予想45億円 に対して 56.6% |
気をつけたい点
- 会社の2026年12月期予想に対する予想配当性向は74%です。予想EPS163.2円に対して予想配当は120円。前期の70円から大幅な増配になりますが、利益の7割超を配当に回す計算で、今後の増配余地は限られます。
- PER16.2倍はTOP10で2番目に高く、PBRも0.95倍と1倍近くまで来ています。1年で株価が39%上がったあとの水準です。
- 売上が伸びない事業で利益率改善を続けるには限界があります。住宅着工など建設需要の影響も受けます。
配当の記録(17年分)
| 年度 | 1株配当 | 前年比 | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2009年 | 10.00円 | ― | 130.1% |
| 2010年 | 10.00円 | +0.0% | 42.5% |
| 2011年 | 10.00円 | +0.0% | 31.8% |
| 2012年 | 10.00円 | +0.0% | 29.1% |
| 2013年 | 10.00円 | +0.0% | 19.8% |
| 2014年 | 10.00円 | +0.0% | 20.8% |
| 2015年 | 15.00円 | +50.0% | 21.2% |
| 2016年 | 15.00円 | +0.0% | 16.8% |
| 2017年 | 15.00円 | +0.0% | 12.8% |
| 2018年 | 23.00円 | +53.3% | 19.3% |
| 2019年 | 28.00円 | +21.7% | 19.7% |
| 2020年 | 29.00円 | +3.6% | 19.5% |
| 2021年 | 30.00円 | +3.4% | 20.4% |
| 2022年 | 31.00円 | +3.3% | 23.9% |
| 2023年 | 36.00円 | +16.1% | 25.1% |
| 2024年 | 46.00円 | +27.8% | 31.0% |
| 2025年 | 70.00円 | +52.2% | 43.4% |
この連載の記事一覧
上位15銘柄を1日1銘柄ずつ取り上げています。公開前の回はタイトルだけ先に載せています。
- 1位 村上開明堂(7292)|利回り3.50%・総合23点(09/05公開)
- 2位 あいホールディングス(3076)|利回り4.66%・総合21点(09/06公開)
- 3位 アクシーズ(1381)|利回り3.34%・総合21点(09/07公開)
- 4位 ミロク情報サービス(9928)|利回り3.16%・総合21点(09/08公開)
- 5位 アルゴグラフィックス(7595)|利回り4.96%・総合20点(09/09公開予定)
- 6位 立川ブラインド工業(7989)|利回り4.53%・総合20点 ← いまここ
- 7位 ライト工業(1926)|利回り3.84%・総合20点(09/11公開予定)
- 8位 ステップ(9795)|利回り3.83%・総合20点(09/12公開予定)
- 9位 ビーアンドピー(7804)|利回り3.65%・総合20点(09/13公開予定)
- 10位 オーテック(1736)|利回り4.10%・総合19点(09/14公開予定)
- 11位 フォーカスシステムズ(4662)|利回り4.14%・総合19点(09/15公開予定)
- 12位 サカイ引越センター(9039)|利回り3.94%・総合19点(09/16公開予定)
- 13位 PI(4290)|利回り4.04%・総合19点(09/17公開予定)
- 14位 ホクリヨウ(1384)|利回り3.62%・総合19点(09/18公開予定)
- 15位 サンドラッグ(9989)|利回り3.54%・総合19点(09/19公開予定)
本記事はIR BANK・株探で公開されているデータをもとに、独自の基準で機械的に採点した結果をまとめたものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や配当を保証するものでもありません。数値は2026年9月4日時点のもので、その後の決算発表や配当予想の修正は反映されていません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。


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