シリーズ「高配当株ランキングTOP10|1日1銘柄」第4回 / 全15回
独自に分析した日本株の高配当ランキングTOP10を、1日1銘柄ずつ取り上げていく連載の第4回です。今回は4位のミロク情報サービス(9928)。会計事務所向けシステムの老舗。10年で売上2.1倍、純利益2.8倍。
ランキング全体はこちらの記事にまとめています。
このランキングは、配当利回り3%%以上・時価総額100億円以上などで絞り込んだ120銘柄を、企業の実力を測る加点9項目(27点満点)と、2008年からの全期間で配当が途切れた事実を数える減点8項目で採点したものです。データはIR BANKと株探から取得しています。
動画でも解説しています
この記事と同じ内容を、グラフを見ながら12分ほどで説明しています。
本業の稼ぐ力と19年間の無傷の記録は堅い。見ておくべきは投資の増加でキャッシュの余裕が細っている点で、ここが戻るかどうかが今後の配当余力を左右します。
ミロク情報サービス(9928)の基本データ
| 市場・業種 | 東証プライム/情報・通信業 |
|---|---|
| 株価 | 2,059円 |
| 時価総額 | 約665億円 |
| 予想配当利回り | 3.16% |
| 予想PER/PBR | 12.8倍/1.9倍 |
| 決算期 | 3月31日 |
| 直近の実績 | 2026年 売上489億円・営業利益67億円・EPS180.56円 |
| 会社予想 | 2027年 売上538億円・営業利益72億円・EPS160.6円 |
| 本社 | 東京都新宿区四谷四丁目29番地1 |
| 従業員数 | 連結 2,342名 単体 1,854名 |
株価・PER・PBR・予想利回りは2026年9月4日時点(株探)。業績はIR BANK。
どんな会社か
会計事務所と中小企業向けに、税務・会計の業務システムを開発・販売しています。ソフトを売って終わりではなく、導入支援やコンサルティングまで一貫して手がけるのが特徴です。
連結従業員2,342名のうち単体が1,854名。外注ではなく自社の人員でサービスを提供する構造で、平均年収692万円、平均年齢38.3歳。
本社は東京都新宿区。連結子会社8社、研究開発費は年11億1400万円。
9項目の採点
加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。ミロク情報サービスの加点は23点でした。
| 項目 | 判定 | 実際の数字 |
|---|---|---|
| 1. 売上高の伸び | ◎ | 全期間 年+5.4% / 直近4年 年+5.6% |
| 2. 1株利益の伸び | ◎ | 全期間 年+16.3% / 直近4年 年+12.7% |
| 3. 営業利益率 | ◎ | 13.7% |
| 4. 自己資本比率 | ○ | 68.0% |
| 5. 営業キャッシュフロー | ◎ | 19年間で赤字0回 |
| 6. 現金の量と伸び | ◎ | 全期間で4.2倍 / 総資産の28.3% |
| 7. 配当の増え方 | △ | 連続増配3期 |
| 8. 配当性向 | ◎ | 33.2% |
| 9. 株価の推移 | ○ | 5年+22% / 1年+9.2% / 12か月線+12.2%(横ばい) |
| 加点合計 | 23 | 27点満点 |
19年分のグラフで見る
上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。横軸は決算年度で、2008年までさかのぼっています。

評価された点
- 売上高もEPSも◎。売上は19年平均で年5.4%、EPSは年16.3%。10年前と比べて売上2.1倍、純利益2.8倍という安定した積み上がり方をしています。
- 営業利益率13.7%。2022年3月期から5期連続で13%台を維持しています。
- 19年間、純利益も営業キャッシュフローも一度も赤字がありません。減配もゼロです。
減点と弱点
減点はFCFが恒常赤字-2点(合計2点)でした。
- フリーキャッシュフローが恒常赤字:-2点。19年のうち3回マイナスです。直近も投資キャッシュフローが-56億円まで膨らみ、フリーキャッシュフローは2023年3月期の43億円から2026年3月期は9億円まで縮んでいます。
- 配当金の評価は△。連続増配は3期と短めです。
- 現金は2023年3月期の192億円から2026年3月期は138億円へ、3期連続で減っています。
直近の四半期
2027/03期の第1四半期の進み具合です。
| 売上高(第1四半期累計) | 125億円(前年同期比 +7.8%) 通期予想538億円 に対して 23.2% |
|---|---|
| 営業利益(第1四半期累計) | 16億円(前年同期比 +25.8%) 通期予想72億円 に対して 21.6% |
気をつけたい点
- 投資が先行している局面です。いま増やしている投資が売上に変わるかどうかで、フリーキャッシュフローが戻るタイミングが決まります。
- 会社の2027年3月期予想は売上538億円(+10.0%)・営業利益72.3億円(+8.2%)と増収増益。一方でEPS予想は160.6円で、前期の180.6円から下がる想定です。予想配当性向は41%。
- 第1四半期の売上は125億円で、通期予想に対する進捗は23.2%でした。
配当の記録(17年分)
| 年度 | 1株配当 | 前年比 | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2010年 | 12.00円 | ― | 68.5% |
| 2011年 | 12.00円 | +0.0% | 53.4% |
| 2012年 | 12.00円 | +0.0% | 34.7% |
| 2013年 | 12.00円 | +0.0% | 31.0% |
| 2014年 | 15.00円 | +25.0% | 33.1% |
| 2015年 | 15.00円 | +0.0% | 26.9% |
| 2016年 | 17.00円 | +13.3% | 28.3% |
| 2017年 | 25.00円 | +47.1% | 30.0% |
| 2018年 | 27.00円 | +8.0% | 29.3% |
| 2019年 | 34.00円 | +25.9% | 28.4% |
| 2020年 | 38.00円 | +11.8% | 63.8% |
| 2021年 | 38.00円 | +0.0% | 43.9% |
| 2022年 | 45.00円 | +18.4% | 30.0% |
| 2023年 | 45.00円 | +0.0% | 35.7% |
| 2024年 | 50.00円 | +11.1% | 35.3% |
| 2025年 | 55.00円 | +10.0% | 37.6% |
| 2026年 | 60.00円 | +9.1% | 33.2% |
この連載の記事一覧
上位15銘柄を1日1銘柄ずつ取り上げています。公開前の回はタイトルだけ先に載せています。
- 1位 村上開明堂(7292)|利回り3.50%・総合23点(09/05公開)
- 2位 あいホールディングス(3076)|利回り4.66%・総合21点(09/06公開)
- 3位 アクシーズ(1381)|利回り3.34%・総合21点(09/07公開)
- 4位 ミロク情報サービス(9928)|利回り3.16%・総合21点 ← いまここ
- 5位 アルゴグラフィックス(7595)|利回り4.96%・総合20点(09/09公開予定)
- 6位 立川ブラインド工業(7989)|利回り4.53%・総合20点(09/10公開予定)
- 7位 ライト工業(1926)|利回り3.84%・総合20点(09/11公開予定)
- 8位 ステップ(9795)|利回り3.83%・総合20点(09/12公開予定)
- 9位 ビーアンドピー(7804)|利回り3.65%・総合20点(09/13公開予定)
- 10位 オーテック(1736)|利回り4.10%・総合19点(09/14公開予定)
- 11位 フォーカスシステムズ(4662)|利回り4.14%・総合19点(09/15公開予定)
- 12位 サカイ引越センター(9039)|利回り3.94%・総合19点(09/16公開予定)
- 13位 PI(4290)|利回り4.04%・総合19点(09/17公開予定)
- 14位 ホクリヨウ(1384)|利回り3.62%・総合19点(09/18公開予定)
- 15位 サンドラッグ(9989)|利回り3.54%・総合19点(09/19公開予定)
本記事はIR BANK・株探で公開されているデータをもとに、独自の基準で機械的に採点した結果をまとめたものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や配当を保証するものでもありません。数値は2026年9月4日時点のもので、その後の決算発表や配当予想の修正は反映されていません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。


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