シリーズ「高配当株ランキングTOP10|1日1銘柄」第7回 / 全15回
独自に分析した日本株の高配当ランキングTOP10を、1日1銘柄ずつ取り上げていく連載の第7回です。今回は7位のライト工業(1926)。法面(のりめん)工事の専門ゼネコン。減点は2つともリーマン期の記録です。
ランキング全体はこちらの記事にまとめています。
このランキングは、配当利回り3%%以上・時価総額100億円以上などで絞り込んだ120銘柄を、企業の実力を測る加点9項目(27点満点)と、2008年からの全期間で配当が途切れた事実を数える減点8項目で採点したものです。データはIR BANKと株探から取得しています。
動画でも解説しています
この記事と同じ内容を、グラフを見ながら12分ほどで説明しています。
減点3つは中身を見るとすべて15年以上前の記録で、直近の実力(利益率12.4%・自己資本71.5%・10期連続増配)とは切り離して読むべきものです。ただし来期は横ばい〜微減の会社予想で、成長の踊り場に見えます。
ライト工業(1926)の基本データ
| 市場・業種 | 東証プライム/建設業 |
|---|---|
| 株価 | 3,805円 |
| 時価総額 | 約1,635億円 |
| 予想配当利回り | 3.84% |
| 予想PER/PBR | 13.2倍/1.85倍 |
| 決算期 | 3月31日 |
| 直近の実績 | 2026年 売上1,392億円・営業利益172億円・EPS288.49円 |
| 会社予想 | 2027年 売上1,380億円・営業利益169億円・EPS287.4円 |
| 本社 | 東京都千代田区九段北4-2-35 |
| 従業員数 | 連結 1,399名 (臨時420名) 単体 1,028名 (臨時163名) |
株価・PER・PBR・予想利回りは2026年9月4日時点(株探)。業績はIR BANK。
どんな会社か
斜面の崩落を防ぐ法面工事や地盤改良を専門とする、特殊土木のゼネコンです。インフラの老朽化対策と、防災・減災の工事が需要の中心になります。
セグメントは建設事業のほぼ1本で、2026年3月期の建設事業売上は1,390億円(前期比+14.7%)。
連結従業員1,399名、平均年収940万円はTOP10で最も高い水準です。本社は東京都千代田区、連結子会社12社。
| セグメント別売上高 | 2025/03 | 2026/03 |
|---|---|---|
| 建設事業 | 1212億 | 1390億 |
| その他 | 286百万 | 189百万 |
9項目の採点
加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。ライト工業の加点は23点でした。
| 項目 | 判定 | 実際の数字 |
|---|---|---|
| 1. 売上高の伸び | ○ | 全期間 年+4.2% / 直近4年 年+6.6% |
| 2. 1株利益の伸び | ◎ | 全期間 年+13.0% / 直近4年 年+14.8% |
| 3. 営業利益率 | ◎ | 12.4% |
| 4. 自己資本比率 | ◎ | 71.5% |
| 5. 営業キャッシュフロー | ○ | 19年間で赤字1回 |
| 6. 現金の量と伸び | ○ | 全期間で2.9倍 / 総資産の23.8% |
| 7. 配当の増え方 | ◎ | 連続増配10期 |
| 8. 配当性向 | ○ | 50.3% |
| 9. 株価の推移 | ◎ | 5年+92% / 1年+18.0% / 12か月線+1.4%(上昇) |
| 加点合計 | 23 | 27点満点 |
19年分のグラフで見る
上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。横軸は決算年度で、2008年までさかのぼっています。

※ライト工業は株式分割を実施しているため、グラフの1株配当は分割調整後の金額です。直近実績を実額に直すと145.00円になります。
評価された点
- EPSと営業利益率が◎。EPSは19年平均で年13.0%、営業利益率12.4%。建設業としては高い利益率です。
- 2026年3月期は売上1,392億円(+14.6%)・営業利益172億円(+34.4%)と大きく伸びました。
- 自己資本比率71.5%、配当は17年間減配ゼロ、連続増配10期。2010年3月期の8円から2026年3月期の145円まで増えています。
減点と弱点
減点は純利益が赤字-2点/営業CFが赤字-1点(合計3点)でした。
- 純利益が赤字:-2点(19年で2回)、営業キャッシュフローが赤字:-1点(19年で1回)。いずれも2008〜2010年前後、リーマンショック期の記録です。その後は15年以上、赤字なしで来ています。
- 現金は300億円ありますが、総資産に対する比率は23.8%とTOP10では低いほうです。
直近の四半期
2027/03期の第1四半期の進み具合です。
| 売上高(第1四半期累計) | 295億円(前年同期比 -3.3%) 通期予想1,380億円 に対して 21.4% |
|---|---|
| 営業利益(第1四半期累計) | 33億円(前年同期比 +19.4%) 通期予想169億円 に対して 19.7% |
気をつけたい点
- 会社の2027年3月期予想は売上1,380億円(-0.9%)・営業利益169億円(-1.7%)と、わずかながら減収減益の想定です。予想配当性向は51%。
- 第1四半期は売上295億円で前年同期の305億円から減少しました。工事の進捗による期ずれは起こりやすい業態ですが、進捗は21.4%です。
- 公共工事の予算と、資材価格・労務費の動向に業績が左右されます。
配当の記録(17年分)
| 年度 | 1株配当 | 前年比 | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2010年 | 2.00円 | ― | 17.8% |
| 2011年 | 2.00円 | +0.0% | 48.6% |
| 2012年 | 2.00円 | +0.0% | 25.1% |
| 2013年 | 2.00円 | +0.0% | 21.4% |
| 2014年 | 2.50円 | +25.0% | 13.3% |
| 2015年 | 3.50円 | +40.0% | 16.0% |
| 2016年 | 5.00円 | +42.9% | 17.8% |
| 2017年 | 6.25円 | +25.0% | 19.4% |
| 2018年 | 8.75円 | +40.0% | 28.1% |
| 2019年 | 9.50円 | +8.6% | 30.6% |
| 2020年 | 10.25円 | +7.9% | 30.1% |
| 2021年 | 12.50円 | +22.0% | 30.0% |
| 2022年 | 13.50円 | +8.0% | 31.0% |
| 2023年 | 15.25円 | +13.0% | 32.0% |
| 2024年 | 17.50円 | +14.8% | 41.6% |
| 2025年 | 25.00円 | +42.9% | 46.7% |
| 2026年 | 36.25円 | +45.0% | 50.3% |
※株式分割の調整後の金額です。直近実績を実額に直すと145.00円。
この連載の記事一覧
上位15銘柄を1日1銘柄ずつ取り上げています。公開前の回はタイトルだけ先に載せています。
- 1位 村上開明堂(7292)|利回り3.50%・総合23点(09/05公開)
- 2位 あいホールディングス(3076)|利回り4.66%・総合21点(09/06公開)
- 3位 アクシーズ(1381)|利回り3.34%・総合21点(09/07公開)
- 4位 ミロク情報サービス(9928)|利回り3.16%・総合21点(09/08公開)
- 5位 アルゴグラフィックス(7595)|利回り4.96%・総合20点(09/09公開予定)
- 6位 立川ブラインド工業(7989)|利回り4.53%・総合20点(09/10公開予定)
- 7位 ライト工業(1926)|利回り3.84%・総合20点 ← いまここ
- 8位 ステップ(9795)|利回り3.83%・総合20点(09/12公開予定)
- 9位 ビーアンドピー(7804)|利回り3.65%・総合20点(09/13公開予定)
- 10位 オーテック(1736)|利回り4.10%・総合19点(09/14公開予定)
- 11位 フォーカスシステムズ(4662)|利回り4.14%・総合19点(09/15公開予定)
- 12位 サカイ引越センター(9039)|利回り3.94%・総合19点(09/16公開予定)
- 13位 PI(4290)|利回り4.04%・総合19点(09/17公開予定)
- 14位 ホクリヨウ(1384)|利回り3.62%・総合19点(09/18公開予定)
- 15位 サンドラッグ(9989)|利回り3.54%・総合19点(09/19公開予定)
本記事はIR BANK・株探で公開されているデータをもとに、独自の基準で機械的に採点した結果をまとめたものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や配当を保証するものでもありません。数値は2026年9月4日時点のもので、その後の決算発表や配当予想の修正は反映されていません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。


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