【10〜12月の高配当株】今から仕込む17社|権利付き最終日は10月28日・11月26日・12月28日

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分析

シリーズ「権利確定月の高配当株」

9月末の権利確定が終わり、次に配当の権利が確定するのは10月・11月・12月です。独自に分析した高配当株ランキングの120社のうち、年末までに権利が確定するのは17社。10月が3社、11月が3社、12月が11社です。この記事では、3つの権利付き最終日と、17社が12月末までにいくら配当を出す予定かを一覧にして、1社ずつ中身を確かめます。株価と予想配当利回りは2026年10月2日終値です。

3つの権利付き最終日

権利確定の月 権利付き最終日 権利落ち日 基準日 備考
10月 10月28日(水) 10月29日(木) 10月31日(土) 基準日は10月31日。取引は10月30日(金)が月内最後
11月 11月26日(木) 11月27日(金) 11月30日(月) ―
12月 12月28日(月) 12月29日(火) 12月31日(木) 取引所は12月30日(水)が年内最後の取引日

権利付き最終日の取引終了までに買えば、その月の配当を受け取れます。翌日の権利落ち日に売っても配当は受け取れます。

12月の権利落ちは3月・9月と違う

年末に向けて仕込む話をする前に、過去の権利落ちのデータを見ておきます。東証プライムの高配当株について、2021年9月から2026年8月までの権利落ち5年分を月別に分けると、12月の権利落ちは3月・9月とはっきり違います。3月は1か月後の株価騰落率が中央値-4.30%、1か月後に権利落ち前の株価へ戻った割合は21.3%。9月は-3.78%・24.4%。これに対して12月は+0.39%・52.7%で、6月(+0.04%・50.9%)と並んで戻りが早い結果でした。ただし件数は3月2,194件・9月1,784件に対して12月は311件と少なく、直近5年は株価が全体に上がった時期です。月そのものの力というより、3月末・9月末のあとに相場全体が弱かったことの裏返しという面もあります。

権利落ちの月 件数(件) 権利落ち日の株価騰落率(%) 1か月後の株価騰落率(%) 1か月後に回復した割合(%)
3月 2,194 -2.78 -4.30 21.3
6月 277 -1.33 +0.04 50.9
9月 1,784 -1.66 -3.78 24.4
12月 311 -1.52 +0.39 52.7

東証プライムで年間配当利回り3.5%以上だった権利落ち(2021年9月〜2026年8月)の中央値。詳しい検証は高配当株の権利落ち後の株価と業種別の記事にまとめています。

年末までに権利が確定する17社

120社のランキングから、10月・11月・12月に配当の権利が確定する17社を抜き出しました。その月の配当は1株あたり、100株あたりの金額は税引き前です。

権利確定の月 銘柄 その月の配当(円) 100株あたり(円) 年間の予想配当(円) 予想利回り(%) 総合点(点)
10月 ビーアンドピー(7804) 87 8,700 87 3.39 20
10月 学情(2301) 38 3,800 75 4.39 16
10月 巴工業(6309) 40 4,000 76 3.96 13
11月 ダイト(4577) 22.5 2,250 45 3.44 11
11月 E・Jホールディングス(2153) 30 3,000 82 4.42 7
11月 オオバ(9765) 22 2,200 44 3.72 6
12月 あい ホールディングス(3076) 70 7,000 140 4.71 21
12月 立川ブラインド工業(7989) 70 7,000 120 4.59 20
12月 日本セラミック(6929) 165 16,500 165 4.50 18
12月 鈴木(6785) 56 5,600 112 3.24 18
12月 スターツ出版(7849) 80 8,000 130 4.33 13
12月 ゼロ(9028) 57 5,700 141.6 4.41 11
12月 キヤノン(7751) 80 8,000 160 3.47 11
12月 大倉工業(4221) 130 13,000 240 4.56 10
12月 テー・オー・ダブリュー(4767) 11.35 1,135 20.7 5.31 9
12月 デイトナ(7228) 150 15,000 150 3.74 9
12月 ダイナパック(3947) 90 9,000 90 3.60 6

株価・予想配当利回り・PER・PBRは2026年10月2日終値(株探)。配当は会社予想、業績・キャッシュフローはIR BANK。総合点は加点9項目(27点満点)から減点8項目を引いた独自の評価です。

動画でも解説しています

17社の配当と今期の見通しを、約28分の動画にまとめました。

10月に権利が確定する3社(権利付き最終日 10月28日(水))

10月決算の期末配当。この月に権利が確定するのはこの3社だけです。

ビーアンドピー(7804)

大阪の大判プリント・サイングラフィックスの会社。年1回の期末配当だけで、10月末に1株87円の権利が確定します。

10月の期末配当 1株 87円(100株 8,700円)
年間の予想配当・利回り 87円/3.39%
株価・予想PER・PBR 2,565円/11.9倍/1.5倍
総合点・減点 20点/減配3点/配当の記録が短い1点
連続増配・予想配当性向 5期/40%
今期の営業利益予想 7.5億円(+6.8%)
第2四半期までの営業利益 3.4億円(前年同期比-4.5%)
  • 年1回の配当なので、この1回で年間の配当がすべて。100株で8,700円(税引き前)、予想配当利回りは3.39%です。連続増配は5期、営業利益率15.6%・自己資本比率81.2%と財務は厚めです。
  • 減点は2016年・2020年10月期の減配と、配当の記録が11年と短いこと。今期は売上50.0億円(+11.1%)・営業利益7.5億円(+6.8%)の予想で、第2四半期までの営業利益は3.4億円(前年同期比-4.5%)、通期予想に対する進捗は44.8%です。

→ ビーアンドピーの詳しい分析はこちらの記事

学情(2301)

就職情報の大手。合同企業説明会に強みがあります。10月末に確定するのは期末配当の38円で、年間予想75円の半分ほどです。

10月の期末配当 1株 38円(100株 3,800円)
年間の予想配当・利回り 75円/4.39%
株価・予想PER・PBR 1,707円/11.1倍/1.55倍
総合点・減点 16点/最終赤字1点/営業CFの赤字1点/減配1点/利益を超える配当3点/フリーCFの赤字2点
連続増配・予想配当性向 5期/50%
今期の営業利益予想 26.0億円(+11.6%)
第2四半期までの営業利益 3.5億円(前年同期比-25.3%)
  • 営業利益率21.2%・自己資本比率86.9%。連続増配は5期で、年間の予想配当75円は前期の67円から増える予想です。予想配当利回りは4.39%、10月の配当だけなら2.23%になります。
  • 第2四半期までの営業利益は3.5億円(前年同期比-25.3%)。通期予想26.0億円(+11.6%)に対する進捗は13.4%です。減点は2009年10月期の最終赤字と営業CFの赤字、2020年10月期の減配、利益を超える配当3回、フリーCFの赤字3回です。

→ 学情の詳しい分析はこちらの記事

巴工業(6309)

デカンター型遠心分離機で国内トップの機械メーカー。化学品の商社機能も持ちます。10月末に確定するのは期末配当の40円です。

10月の期末配当 1株 40円(100株 4,000円)
年間の予想配当・利回り 76円/3.96%
株価・予想PER・PBR 1,918円/12.8倍/1.29倍
総合点・減点 13点/営業CFの赤字2点/フリーCFの赤字3点
連続増配・予想配当性向 6期/51%
今期の営業利益予想 59.0億円(+10.3%)
第2四半期までの営業利益 37.0億円(前年同期比-0.3%)
  • 今期は売上629億円(+5.9%)・営業利益59.0億円(+10.3%)・純利益44.0億円(+14.3%)の予想。第2四半期までの営業利益は37.0億円(前年同期比-0.3%)で、通期予想に対する進捗は62.7%と進んでいます。
  • 減点は営業CFの赤字2回とフリーCFの赤字5回(直近は2025年10月期)。連続増配は6期で、年間の予想配当76円の予想配当性向は51%です。

→ 巴工業の詳しい分析はこちらの記事

11月に権利が確定する3社(権利付き最終日 11月26日(木))

5月決算の中間配当。この月に権利が確定するのはこの3社だけです。

ダイト(4577)

富山の医薬品メーカー。原薬と製剤の製造販売、製造受託が主な事業です。11月末に確定するのは中間配当の22.5円です。

11月の中間配当 1株 22.5円(100株 2,250円)
年間の予想配当・利回り 45円/3.44%
株価・予想PER・PBR 1,309円/12.3倍/0.7倍
総合点・減点 11点/フリーCFの赤字3点
連続増配・予想配当性向 3期/―
今期の営業利益予想 40.0億円(+9.9%)
  • 1株配当は17年分の記録で、2026年5月期まで3期続けて増配。年間の予想は45円で、前期の40円から増える予想です。予想配当利回りは3.44%、PBRは0.7倍です。
  • 減点はフリーCFの赤字10回(2008年から2025年5月期までで、設備投資が続いているため)。今期は売上540億円(+6.5%)・営業利益40.0億円(+9.9%)の予想ですが、純利益は30.0億円(-5.1%)の予想です。

E・Jホールディングス(2153)

岡山の建設コンサルタントの持株会社。11月末に確定するのは中間配当の30円で、年間予想82円のうち期末が52円と多めです。

11月の中間配当 1株 30円(100株 3,000円)
年間の予想配当・利回り 82円/4.42%
株価・予想PER・PBR 1,856円/9.0倍/0.83倍
総合点・減点 7点/最終赤字3点/営業CFの赤字3点/減配1点/利益を超える配当2点/フリーCFの赤字3点
連続増配・予想配当性向 9期/―
今期の営業利益予想 53.0億円(+13.5%)
  • 連続増配は9期。年間の予想配当82円は前期の69円から増える予想で、予想配当利回りは4.42%、PERは9.0倍です。今期は売上490億円(+5.2%)・営業利益53.0億円(+13.5%)・純利益37.0億円(+9.8%)の予想です。
  • 減点は12点と17社で最も多い。2008〜2012年と2017年5月期の最終赤字5回、営業CFの赤字4回、2013年5月期の減配、利益を超える配当2回、フリーCFの赤字7回です。古い記録が多く、直近は増配が続いています。

オオバ(9765)

総合建設コンサルタント。社会資本の整備や民間施設の整備を手がけます。11月末に確定するのは中間配当の22円です。

11月の中間配当 1株 22円(100株 2,200円)
年間の予想配当・利回り 44円/3.72%
株価・予想PER・PBR 1,184円/12.8倍/1.3倍
総合点・減点 6点/最終赤字1点/営業CFの赤字3点/利益を超える配当2点/フリーCFの赤字3点
連続増配・予想配当性向 6期/―
今期の営業利益予想 20.5億円(+4.1%)
  • 連続増配は6期。年間の予想配当44円で予想配当利回りは3.72%、11月の配当だけなら1.86%です。今期は売上175億円(+2.9%)・営業利益20.5億円(+4.1%)の予想です。
  • 減点は営業CFの赤字6回とフリーCFの赤字6回。2024年・2025年5月期は営業CFが赤字でしたが、2026年5月期は20.7億円の黒字に戻っています。

12月に権利が確定する11社(権利付き最終日 12月28日(月))

12月決算の期末配当/6月決算の中間配当。12月は取引所が12月30日(水)までなので、年内に売買できる日も短くなります。

あい ホールディングス(3076)

セキュリティ機器や情報機器を手がける持株会社。12月末に確定するのは中間配当の70円で、総合21点は17社で最も高い点数です。

12月の中間配当 1株 70円(100株 7,000円)
年間の予想配当・利回り 140円/4.71%
株価・予想PER・PBR 2,971円/17.6倍/1.35倍
総合点・減点 21点/減点なし
連続増配・予想配当性向 4期/―
今期の営業利益予想 110億円(+1.9%)
  • 2008年からの記録に減点が1つもない。連続増配は4期、1株配当は2019年6月期の40円から2026年6月期の125円まで増え、今期の予想は140円です。自己資本比率80.8%、予想配当利回りは4.71%。
  • 今期は純利益90.0億円(-24.4%)の減益予想。売上860億円(+1.2%)・営業利益110億円(+1.9%)に対して純利益だけ大きく減る予想で、前期までの純利益に一時的な利益が含まれていたためです。

→ あい ホールディングスの詳しい分析はこちらの記事

立川ブラインド工業(7989)

ブラインドなど室内装飾品の大手。12月末に確定するのは期末配当の70円で、年間予想120円のうち期末が多めです。

12月の期末配当 1株 70円(100株 7,000円)
年間の予想配当・利回り 120円/4.59%
株価・予想PER・PBR 2,613円/16.0倍/0.91倍
総合点・減点 20点/最終赤字1点/利益を超える配当1点
連続増配・予想配当性向 8期/74%
今期の営業利益予想 45.0億円(+2.0%)
第2四半期までの営業利益 25.5億円(前年同期比+21.4%)
  • 連続増配は8期。1株配当は2018年12月期の23円から2025年12月期の70円へ。自己資本比率83.2%、予想配当利回りは4.59%です。第2四半期までの営業利益は25.5億円(前年同期比+21.4%)、通期予想に対する進捗は56.6%と進んでいます。
  • 予想配当性向は74%と高め。今期の純利益予想32.8億円(+1.2%)に対して年間120円を出す予想です。減点は2008年12月期の最終赤字と2009年12月期の利益を超える配当の2つです。

→ 立川ブラインド工業の詳しい分析はこちらの記事

日本セラミック(6929)

赤外線センサーで世界的に高いシェアを持つ電子部品メーカー。年1回の期末配当だけで、12月末に1株165円の権利が確定します。

12月の期末配当 1株 165円(100株 16,500円)
年間の予想配当・利回り 165円/4.50%
株価・予想PER・PBR 3,665円/15.8倍/1.61倍
総合点・減点 18点/フリーCFの赤字3点
連続増配・予想配当性向 2期/73%
今期の営業利益予想 65.0億円(+4.3%)
第2四半期までの営業利益 31.5億円(前年同期比+0.0%)
  • 100株で16,500円は17社で最も多い金額(税引き前)。年1回の配当なので、この1回で予想配当利回り4.50%ぶんを受け取る形です。営業利益率22.8%は17社で最も高く、自己資本比率も84.4%です。
  • 今期は純利益47.0億円(-32.9%)の減益予想で、予想配当性向は73%。2023年12月期には125円から100円への減配もあり、連続増配は2期です。減点はフリーCFの赤字5回です。

→ 日本セラミックの詳しい分析はこちらの記事

鈴木(6785)

自動車や携帯電話向けのコネクターが主力で、精密金型に強みがあります。12月末に確定するのは中間配当の56円です。

12月の中間配当 1株 56円(100株 5,600円)
年間の予想配当・利回り 112円/3.24%
株価・予想PER・PBR 3,460円/12.5倍/1.56倍
総合点・減点 18点/最終赤字1点/減配1点/利益を超える配当1点/フリーCFの赤字2点
連続増配・予想配当性向 4期/―
今期の営業利益予想 60.3億円(+8.5%)
  • 今期は売上432億円(+6.9%)・営業利益60.3億円(+8.5%)・純利益39.8億円(+6.1%)の増収増益予想。1株配当は2021年6月期の20円から2026年6月期の105円まで増え、今期の予想は112円です。
  • 予想利回り3.24%は17社で最も低い。株価が上がったぶん利回りは下がっています。減点は2009年6月期の最終赤字、2015年6月期の減配、2010年6月期の利益を超える配当、フリーCFの赤字3回です。

→ 鈴木の詳しい分析はこちらの記事

スターツ出版(7849)

「オズモール」や書籍を手がける出版社。12月末に確定するのは期末配当の80円ですが、今期は減益予想です。

12月の期末配当 1株 80円(100株 8,000円)
年間の予想配当・利回り 130円/4.33%
株価・予想PER・PBR 3,000円/11.1倍/1.06倍
総合点・減点 13点/営業CFの赤字1点/フリーCFの赤字3点
連続増配・予想配当性向 5期/48%
今期の営業利益予想 13.0億円(-26.1%)
第2四半期までの営業利益 5.0億円(前年同期比-33.1%)
  • 今期は営業利益13.0億円(-26.1%)・純利益10.3億円(-25.4%)の減益予想。第2四半期までの営業利益は5.0億円(前年同期比-33.1%)、通期予想に対する進捗は38.5%です。
  • それでも年間の予想配当は130円で前期の120円から増える予想。予想配当性向は48%、予想配当利回りは4.33%です。営業利益率21.6%・自己資本比率83.5%と、利益率と財務は厚い会社です。

→ スターツ出版の詳しい分析はこちらの記事

ゼロ(9028)

完成車の輸送や中古車の輸出を手がける物流会社。12月末に確定するのは中間配当の57円です。

12月の中間配当 1株 57円(100株 5,700円)
年間の予想配当・利回り 141.6円/4.41%
株価・予想PER・PBR 3,210円/7.4倍/1.12倍
総合点・減点 11点/最終赤字1点/営業CFの赤字1点/減配3点
連続増配・予想配当性向 4期/―
今期の営業利益予想 110億円(+6.8%)
  • 今期は売上1,550億円(+2.9%)・営業利益110億円(+6.8%)の予想。1株配当は2024年6月期の61.4円から2025年6月期に139.9円へ大きく増え、今期の予想は141.6円です。予想PERは7.4倍。
  • 減点は2018年・2019年・2022年6月期の減配3回と、2009年6月期の最終赤字・営業CFの赤字。配当を減らした記録があるぶん、採点では厳しく見ています。

キヤノン(7751)

プリンターやカメラ、医療機器のメーカー。時価総額は約6兆1,446億円と17社で最も大きな会社です。12月末に確定するのは期末配当の80円です。

12月の期末配当 1株 80円(100株 8,000円)
年間の予想配当・利回り 160円/3.47%
株価・予想PER・PBR 4,607円/11.3倍/1.1倍
総合点・減点 11点/減配1点/利益を超える配当3点
連続増配・予想配当性向 5期/40%
今期の営業利益予想 4,650億円(+2.1%)
  • 今期は売上4兆8,000億円(+3.9%)・営業利益4,650億円(+2.1%)・純利益3,400億円(+2.4%)の予想。年間の予想配当160円で予想配当性向は40%、予想配当利回りは3.47%です。
  • 減点は2020年12月期の減配と、利益を超える配当3回(2016・2019・2020年12月期)。2020年12月期に1株配当が160円から80円へ半分になった記録があります。

大倉工業(4221)

ポリエチレンや光学フィルム、合板を手がける化学メーカー。12月末に確定するのは期末配当の130円です。

12月の期末配当 1株 130円(100株 13,000円)
年間の予想配当・利回り 240円/4.56%
株価・予想PER・PBR 5,260円/10.3倍/0.91倍
総合点・減点 10点/最終赤字2点/フリーCFの赤字2点
連続増配・予想配当性向 6期/47%
今期の営業利益予想 85.0億円(+37.3%)
第2四半期までの営業利益 53.2億円(前年同期比+50.7%)
  • 今期は売上1,030億円(+18.8%)・営業利益85.0億円(+37.3%)・純利益57.5億円(+50.5%)の大幅増益予想。第2四半期までの営業利益は53.2億円(前年同期比+50.7%)、通期予想に対する進捗は62.6%です。
  • 連続増配は6期。1株配当は2020年12月期の60円から2025年12月期の195円へ増え、今期の予想は240円。減点は2008・2009年12月期の最終赤字とフリーCFの赤字3回です。

テー・オー・ダブリュー(4767)

イベントやプロモーションの企画・制作会社。12月末に確定するのは中間配当の11円35銭で、創立50周年の記念配当2円を含みます。

12月の中間配当 1株 11.35円(100株 1,135円)
年間の予想配当・利回り 20.7円/5.31%
株価・予想PER・PBR 390円/11.1倍/1.49倍
総合点・減点 9点/営業CFの赤字3点/減配2点/利益を超える配当3点
連続増配・予想配当性向 2期/―
今期の営業利益予想 21.7億円(+7.4%)
  • 予想利回り5.31%は17社で最も高い。ただし100株で1,135円と金額は最も小さく、株価が390円と低いための利回りです。
  • 中間11円35銭の内訳は普通配当9円35銭+記念配当2円(2026年8月7日開示)。記念配当は翌年には無くなるのが普通です。減点は営業CFの赤字3回、2011年・2021年6月期の減配、利益を超える配当5回で、総合9点です。

デイトナ(7228)

二輪車の部品・用品を企画して卸売りと小売りをする会社。年1回の期末配当だけで、12月末に1株150円の権利が確定します。

12月の期末配当 1株 150円(100株 15,000円)
年間の予想配当・利回り 150円/3.74%
株価・予想PER・PBR 4,010円/8.1倍/0.99倍
総合点・減点 9点/最終赤字1点/営業CFの赤字1点/利益を超える配当1点
連続増配・予想配当性向 2期/30%
今期の営業利益予想 17.4億円(+8.1%)
第2四半期までの営業利益 10.1億円(前年同期比+18.2%)
  • 年1回の配当で100株なら15,000円(税引き前)。予想配当性向は30%と、今回の17社では低めです。第2四半期までの営業利益は10.1億円(前年同期比+18.2%)、通期予想に対する進捗は57.9%です。
  • 今期は売上156億円(+8.3%)・営業利益17.4億円(+8.1%)の予想。減点は2015年12月期の最終赤字と利益を超える配当、2022年12月期の営業CFの赤字です。

ダイナパック(3947)

段ボールや紙器、軟包装材のメーカー。年1回の期末配当だけで、12月末に1株90円の権利が確定します。

12月の期末配当 1株 90円(100株 9,000円)
年間の予想配当・利回り 90円/3.60%
株価・予想PER・PBR 2,500円/7.2倍/0.49倍
総合点・減点 6点/最終赤字3点/利益を超える配当3点
連続増配・予想配当性向 3期/26%
今期の営業利益予想 42.0億円(+45.8%)
第2四半期までの営業利益 20.3億円(前年同期比+43.0%)
  • PBR0.49倍・予想PER7.2倍はどちらも17社で最も低い。予想配当性向も26%で、年1回の配当は100株なら9,000円です。
  • 今期は売上750億円(+11.8%)・営業利益42.0億円(+45.8%)の予想で、第2四半期までの営業利益は20.3億円(前年同期比+43.0%)。一方、営業利益率4.3%は17社で最も低く、2008・2009・2014・2018年12月期の最終赤字4回と利益を超える配当3回で総合6点です。

17社を並べて

  • 12月末に権利が確定する会社がいちばん多い。17社のうち11社で、内訳は12月決算の期末配当が7社、6月決算の中間配当が4社です。
  • 年1回だけ配当を出す会社が4社。ビーアンドピー(87円)、日本セラミック(165円)、デイトナ(150円)、ダイナパック(90円)は期末の1回に年間の配当がまとまっているため、その月の配当だけで予想利回りと同じ3.39〜4.50%になります。
  • 100株で受け取る金額は1,135円から16,500円まで。最も多いのは日本セラミックの16,500円、最も少ないのはテー・オー・ダブリューの1,135円です(いずれも税引き前)。
  • 予想利回りは3.24〜5.31%。最も高いテー・オー・ダブリューは総合9点、最も低い鈴木は総合18点で、利回りの高さと採点の順番は一致しません。
  • 今期の営業利益が増える予想は13社。減益予想はスターツ出版(-26.1%)だけで、大倉工業(+37.3%)とダイナパック(+45.8%)は大きな増益予想です。

仕込む前に知っておきたいこと

  • 権利落ち日には、配当の分だけ株価が下がって始まることが多い。上の月別の数字も中央値であって、個別の銘柄がそうなるとは限りません。
  • その月の配当は年間の一部のことが多い。中間と期末の金額が同じとは限らず、学情・巴工業・スターツ出版・大倉工業のように期末が多い会社もあります。
  • 記念配当が含まれる会社がある。テー・オー・ダブリューの12月の中間配当11円35銭には、創立50周年の記念配当2円が含まれます(普通配当は9円35銭)。E・Jホールディングスも2026年7月14日に創立20周年の記念配当を発表しています。記念配当は翌年には無くなるのが普通です。
  • 配当の予想は途中で変わる。今回の数字は2026年10月2日時点の会社予想で、11月から2月にかけての決算発表で修正されることがあります。
  • 12月は取引できる日が短い。年内の取引は12月30日(水)までで、権利付き最終日の12月28日(月)を逃すと次は3月まで待つことになります。

まとめ

年末までに権利が確定するのは17社。10月は10月決算の3社、11月は5月決算の3社、12月は11社です。12月の権利落ちは、過去5年では3月・9月より株価の戻りが早い結果でしたが、件数が少なく、相場全体の影響も受けています。「12月だから下がらない」と考えるのではなく、年間の配当のうちその月にいくら受け取れるのか、配当の記録と今期の見通しがどうかを確かめて、仕込む銘柄を選んでください。

9月に権利が確定した15社はこちらの記事にまとめています。

本記事はIR BANK・株探で公開されているデータをもとに、独自の基準で機械的に採点した結果をまとめたものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や配当を保証するものでもありません。権利落ち日には配当の分だけ株価が下がりやすく、配当の予想は決算発表で修正されることがあります。数値は2026年10月2日時点のもので、その後の発表は反映されていません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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