【高配当株分析】アイモバイル・ヤマックス・スターツ出版・ハイマックス・東洋テック|5社の利回り4.15〜5.21%、今期増益予想は1社だけ

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分析

シリーズ「高配当株分析|5銘柄ずつ」

今回取り上げるのは、ネット広告とふるさと納税のアイモバイル、九州最大手のコンクリート2次製品メーカーのヤマックス、情報誌と書籍のスターツ出版、金融機関向けに強いシステム会社のハイマックス、関西地盤の警備保障の東洋テックの5社です。予想配当利回りは4.15〜5.21%。独自の採点では5社とも同じ点数に並びましたが、減点の理由は配当の記録の短さ、フリーキャッシュフローの赤字、利益を超える配当とばらばらです。2008年からの記録と今期の会社予想から、配当が途切れないかを確かめます。

今回取り上げるのは、アイモバイル(6535)、ヤマックス(5285)、スターツ出版(7849)、ハイマックス(4299)、東洋テック(9686)の5社です。ランキング全体はこちらの記事にまとめています。

このランキングは、配当利回り3%以上・時価総額100億円以上などで絞り込んだ120銘柄を、企業の実力を測る加点9項目(27点満点)と、2008年からの全期間で配当が途切れた事実を数える減点8項目で採点したものです。記録が19年に満たない会社は、回数を19年に換算して数えています。データはIR BANKと株探から取得しています。

今回の5社

銘柄 株価 予想利回り 予想PER 総合点
アイモバイル(6535) 518円 5.21% 9.09倍 13点
ヤマックス(5285) 1,366円 4.39% 7.9倍 13点
スターツ出版(7849) 3,080円 4.22% 11.4倍 13点
ハイマックス(4299) 1,231円 4.15% 16.48倍 13点
東洋テック(9686) 1,710円 4.15% 14.35倍 13点

株価・PER・予想利回りは2026年9月4日時点(株探)。業績・配当・キャッシュフローはIR BANK。

動画でも解説しています

この記事の5社を、グラフを見ながら約28分で説明しています。

アイモバイル(6535)

ネット広告とコンシューマ事業の2本柱。予想利回りは5.21%とこの回で最も高い一方、配当の記録は5年分しかありません。

結論:総合13点(加点19 − 減点6)/予想利回り5.21%

利益率の高さと200億円の現金、13年間黒字の営業キャッシュフローは魅力です。ただ配当の記録は5年分しかなく、その間に1回減配しています。利回り5.21%を、長い実績に裏付けられた数字とはまだ言えない銘柄です。

基本データ

市場・業種 東証プライム/サービス業
株価 518円
時価総額 約301億円
予想配当利回り 5.21%
予想PER/PBR 9.09倍/1.67倍
決算期 7月31日
直近の実績 2026年 売上221億円・営業利益41.8億円・EPS51.64円
会社予想 2027年 売上222億円・営業利益45.0億円・EPS57.0円
予想1株配当 27.0円(予想配当性向47%)
本社 東京都渋谷区桜丘町22-14 N.E.S.ビルN棟2階
従業員数 単体 215名 連結 215名

どんな会社か

株探の概要では、国内最大規模のアドネットワークを持つインターネット広告サービスの会社で、ふるさと納税が拡大していると紹介されています。セグメントはコンシューマ事業とインターネット広告事業の2つです。

2025年7月期の売上は、コンシューマ事業191億円(前期比+19.5%)に対して、インターネット広告事業24.1億円(-12.5%)。伸びているのはコンシューマ事業で、広告事業は2期続けて1割強減っています。主要な顧客には和歌山県高野町、ビアンネ、ライブレボリューション、セプテーニ、サイバーエージェントが挙がっています。

本社は東京都渋谷区。連結の従業員は215名、平均年齢36歳、平均年収700万円、連結子会社2社。設備投資は6億600万円、研究開発は2800万円。10年前と比べて売上は1.5倍、純利益は2.0倍です。

セグメント別売上高 2024/07 2025/07
コンシューマ事業 160億 191億
インターネット広告事業 27.5億 24.1億

9項目の採点

加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。アイモバイルの加点は19点でした。

項目 判定 実際の数字
1. 売上高の伸び ◎ 全期間 年+19.3% / 直近4年 年+15.6%
2. 1株利益の伸び ○ 全期間 年+24.3% / 直近4年 年+7.2%
3. 営業利益率 ◎ 19.2%
4. 自己資本比率 △ 59.3%
5. 営業キャッシュフロー ◎ 13年間で赤字0回
6. 現金の量と伸び ◎ 全期間で14.7倍 / 総資産の64.1%
7. 配当の増え方 △ 連続増配3期
8. 配当性向 ○ 50.6%
9. 株価の推移 △ 5年+5% / 1年-19.4% / 12か月線-1.4%(下落)
加点合計 19 27点満点

16年分のグラフ

上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。

6535 アイモバイル 業績・配当・キャッシュフローの推移
出典:IR BANK(旧有価証券報告書を含む)をもとに作成

評価された点

  • 売上は全期間で年+19.3%。2011年7月期の18.1億円から2026年7月期の221億円へ。直近4年でも年+15.6%伸びていて、売上高は◎の評価です。
  • 純利益は16年間一度も赤字なし。採点に使った営業利益率は19.2%(2026年7月期は18.9%)。営業キャッシュフローも13年間赤字がなく、2026年7月期は74.4億円でした。
  • 現金200億円。2026年7月期末の現金は時価総額約301億円の3分の2近くに当たります。採点では全期間で14.7倍、総資産の64.1%と評価されました。

減点と弱点

減点は配当の減配-3点/配当実績が短い-3点(合計6点)でした。

  • 配当実績が短い:-3点。配当を確認できるのは2021〜2025年の5年分だけです。19年分の記録で配当の続き方を確かめる、という見方がこの会社にはまだ十分に使えません。
  • 減配1回:-3点。2022年7月期に1株配当が33.33円から12.67円へ減りました。5年で1回の減配を19年に換算すると3.8回となり、1回でも重く出ます。直前の2021年7月期の配当性向は93.2%でした。
  • 自己資本比率の低下。2020年7月期の86.1%から、採点時点の59.3%(△)、2026年7月期は47.0%へ下がっています。営業利益率も2021年7月期の29.2%から2026年7月期は18.9%へ下がりました。

気をつけたい点

  • 会社の2027年7月期予想は、売上222億円(+0.5%)、営業利益45.0億円(+7.7%)、純利益31.4億円(+8.7%)の増益です。ただし売上の伸びはほぼ止まる想定です。本決算の直後で、今期の四半期の数字はまだありません。
  • 予想利回り5.21%は1株配当27円での計算です。2026年7月期の実績は配当27円・1株利益51.64円で、配当性向は52.3%。株価指標の予想1株利益57円に対しては47%です。
  • 株価は518円。5年で+5%、直近1年で-19.4%、12か月移動平均の半年の傾きは-9.7%で「下落」の判定です。予想PERは9.09倍、PBRは1.67倍。
アイモバイルの配当の記録(5年分)を開く
年度 1株配当 前年比 配当性向
2021年 33.33円 ― 93.2%
2022年 12.67円 -62.0% 30.4%
2023年 13.33円 +5.2% 33.4%
2025年 26.00円 +95.0% 50.6%
2026年 27.00円 +3.8% 52.3%

ヤマックス(5285)

熊本に本社を置く、九州最大手のコンクリート2次製品メーカー。配当は17年で13.2倍になりましたが、今期は減益・減配の予想です。

結論:総合13点(加点17 − 減点4)/予想利回り4.39%

利益率が一段上がり、配当も大きく増えた会社です。ただし今期は減収減益と66円→60円の減配を予想し、第1四半期の営業利益は前年同期の3割に満たない水準でした。株価も直近1年で32.3%下がっています。

基本データ

市場・業種 東証スタンダード/ガラス・土石
株価 1,366円
時価総額 約158億円
予想配当利回り 4.39%
予想PER/PBR 7.9倍/1.37倍
決算期 3月31日
直近の実績 2026年 売上261億円・営業利益29.2億円・EPS213.65円
会社予想 2027年 売上239億円・営業利益27.9億円・EPS172.3円
予想1株配当 60.0円(予想配当性向35%)
本社 熊本市中央区水前寺3丁目9番5号
従業員数 連結 610名 単体 543名

どんな会社か

土木用と建築用のコンクリート二次製品を製造・販売し、付随する商品・資材の販売や施工も手がけています。株探の概要では九州最大手とされ、建築床板などを首都圏に展開し、民需の開拓を進めていると紹介されています。

2026年3月期のセグメント別売上は、土木用セメント製品168億円(前期比+4%)、建築用セメント製品85.2億円(+35.7%)、その他8.36億円(-19.6%)。建築用は2025年3月期の+71.6%に続いて、2期続けて大きく伸びました。

本社は熊本市。連結の従業員は610名、平均年齢43.3歳、連結子会社3社。設備投資は7億4300万円です。10年前と比べて売上は1.7倍、純利益は4.7倍。有報に主要な顧客の記載はありません。

セグメント別売上高 2025/03 2026/03
建築用セメント製品 62.8億 85.2億
土木用セメント製品 161億 168億
その他 10.4億 8.36億

9項目の採点

加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。ヤマックスの加点は17点でした。

項目 判定 実際の数字
1. 売上高の伸び ○ 全期間 年+3.6% / 直近4年 年+13.2%
2. 1株利益の伸び ○ 全期間 年+11.5% / 直近4年 年+56.1%
3. 営業利益率 ○ 11.2%
4. 自己資本比率 ○ 60.4%
5. 営業キャッシュフロー ○ 19年間で赤字0回
6. 現金の量と伸び ○ 全期間で7.0倍 / 総資産の10.1%
7. 配当の増え方 △ 連続増配4期
8. 配当性向 ◎ 30.9%
9. 株価の推移 △ 5年+366% / 1年-32.3% / 12か月線-14.6%(下落)
加点合計 17 27点満点

19年分のグラフ

上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。

5285 ヤマックス 業績・配当・キャッシュフローの推移
出典:IR BANK(旧有価証券報告書を含む)をもとに作成

評価された点

  • 利益の水準が切り上がった。営業利益率は2023年3月期の4.6%から、2024年3月期8.8%、2025年3月期11.7%、2026年3月期11.2%へ。1株利益は直近4年で年+56.1%伸びました。
  • 配当は17年で13.2倍。2010年3月期の5円から2026年3月期の66円へ。2024年3月期に16円→40円と大きく増え、2026年3月期の配当性向は30.9%で◎の範囲です。
  • 自己資本比率60.4%。2008年3月期の15.8%から着実に上がりました。営業キャッシュフローは19年間、一度も赤字がありません。

減点と弱点

減点は純利益が赤字-1点/タコ足配当-1点/FCFが恒常赤字-2点(合計4点)でした。

  • フリーキャッシュフローの恒常赤字:-2点。2008年、2012年、2022年、2023年の4回です。2026年3月期のフリーキャッシュフローは3.1億円、現金は17.0億円で総資産の10.1%にとどまります。
  • 純利益の赤字:-1点。2013年3月期に純利益-4.6億円。営業利益も2012年3月期に-2.6億円、2013年3月期に-1.6億円と、2期続けて赤字でした。
  • 利益を超える配当:-1点。2011年3月期は純利益0.32億円で、配当性向は129.1%でした。なお2017年3月期の6円→5円は記念配当の剥落とみなし、減配には数えていません。

直近の四半期

2027/03期の第1四半期の進み具合です。

売上高(第1四半期累計) 40.0億円(前年同期比 -38.4%)
通期予想239億円 に対して 16.7%
営業利益(第1四半期累計) 2.0億円(前年同期比 -72.0%)
通期予想27.9億円 に対して 7.2%

気をつけたい点

  • 会社の2027年3月期予想は、売上239億円(-8.4%)、営業利益27.9億円(-4.5%)、純利益16.7億円(-19.3%)の減収減益です。予想の1株配当は60円で、2026年3月期の66円から減る見込み。予想配当性向は35%です。
  • 第1四半期までの累計は、売上40.0億円(前年同期比-38.4%)、営業利益2.0億円(-72.0%)。通期予想に対する進捗は売上16.7%、営業利益7.2%にとどまっています。
  • 株価は1,366円。5年で+366%上がった一方、直近1年は-32.3%で、12か月移動平均を14.6%下回る「下落」の判定です。予想PERは7.9倍、PBRは1.37倍。
ヤマックスの配当の記録(17年分)を開く
年度 1株配当 前年比 配当性向
2010年 5.00円 ― 2.8%
2011年 5.00円 +0.0% 129.1%
2012年 5.00円 +0.0% 68.0%
2014年 5.00円 +0.0% 18.8%
2015年 5.00円 +0.0% 8.8%
2016年 6.00円 +20.0% 12.9%
2017年 5.00円 -16.7% 23.6%
2018年 5.00円 +0.0% 13.4%
2019年 6.00円 +20.0% 17.1%
2020年 6.00円 +0.0% 26.0%
2021年 10.00円 +66.7% 22.0%
2022年 10.00円 +0.0% 26.4%
2023年 16.00円 +60.0% 28.5%
2024年 40.00円 +150.0% 29.7%
2025年 58.00円 +45.0% 28.5%
2026年 66.00円 +13.8% 30.9%

※2017年の減額は前年に上乗せされた記念配当が外れたものと判断し、減配としては数えていません。

スターツ出版(7849)

スターツグループのメディア部門を担う出版社。営業利益率21.6%、自己資本比率83.5%と財務は厚い一方、利益は2期続けて減る見込みです。

結論:総合13点(加点17 − 減点4)/予想利回り4.22%

高い利益率と厚い財務、17年間減配のない配当の記録は評価できます。ただし書籍コンテンツ事業の売上が減り、今期は2期続けての減益予想のなかで120円→130円の増配を見込んでいます。配当性向の上昇に注意したい銘柄です。

基本データ

市場・業種 東証スタンダード/情報・通信業
株価 3,080円
時価総額 約118億円
予想配当利回り 4.22%
予想PER/PBR 11.4倍/1.09倍
決算期 12月31日
直近の実績 2025年 売上81.4億円・営業利益17.6億円・EPS358.70円
会社予想 2026年 売上82.0億円・営業利益13.0億円・EPS270.6円
予想1株配当 130.0円(予想配当性向48%)
本社 東京都江戸川区中葛西五丁目33番14号
従業員数 単体 240名 (臨時24名)

どんな会社か

持株会社スターツコーポレーションを親会社とするスターツグループのメディア部門で、出版とインターネット事業を営んでいます。株探の概要では、OL向けの有料情報誌や地下鉄の無料誌を発行し、施設予約の「オズモール」の運営に強みがあると紹介されています。

2025年12月期のセグメント別売上は、書籍コンテンツ事業48億円(前期比-9.1%)、メディアソリューション事業33.4億円(+1.2%)。主要な顧客にはメディアドゥ、トーハン、日本出版販売が挙がっています。

本社は東京都江戸川区、資本金は5億4000万円。従業員は240名(ほかに臨時24名)、平均年齢34.8歳、平均年収611万円。10年前と比べて売上は2.0倍、純利益は8.6倍です。

セグメント別売上高 2024/12 2025/12
書籍コンテンツ事業 52.8億 48億
メディアソリューション事業 33億 33.4億

9項目の採点

加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。スターツ出版の加点は17点でした。

項目 判定 実際の数字
1. 売上高の伸び ○ 全期間 年+5.0% / 直近4年 年+5.1%
2. 1株利益の伸び × 全期間 年+16.9% / 直近4年 年+5.7%
3. 営業利益率 ◎ 21.6%
4. 自己資本比率 ◎ 83.5%
5. 営業キャッシュフロー × 18年間で赤字1回
6. 現金の量と伸び ◎ 全期間で4.9倍 / 総資産の43.2%
7. 配当の増え方 ○ 連続増配5期
8. 配当性向 ◎ 33.5%
9. 株価の推移 △ 5年+120% / 1年-29.4% / 12か月線-14.7%(下落)
加点合計 17 27点満点

18年分のグラフ

上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。

7849 スターツ出版 業績・配当・キャッシュフローの推移
出典:IR BANK(旧有価証券報告書を含む)をもとに作成

評価された点

  • 営業利益率21.6%、自己資本比率83.5%。どちらも◎の評価です。営業利益率は2023年12月期と2024年12月期には27.2%ありました。
  • 配当は17年間減配なし。2009年12月期の12.5円から2025年12月期の120円へ9.6倍。連続増配は5期で、2025年12月期の配当性向33.5%は◎の範囲です。
  • 現金55.7億円。全期間で4.9倍に増え、総資産の43.2%を占めます。純利益は記録のある18年間、一度も赤字がありません。

減点と弱点

減点は営業CFが赤字-1点/FCFが恒常赤字-3点(合計4点)でした。

  • フリーキャッシュフローの恒常赤字:-3点。2012年、2013年、2017年、2020年、2025年の5回。18年で5回を19年に換算すると5.3回です。2025年12月期は投資キャッシュフローが-9.8億円で、フリーキャッシュフローは-1.9億円でした。
  • 営業キャッシュフローの赤字:-1点。2010年12月期に-0.04億円で、18年で1回、19年換算で1.1回です。営業キャッシュフローは2023年12月期の17.0億円から2025年12月期は8.0億円へ減り、この項目は×でした。
  • 1株利益は×。直近4年の伸びは年+5.7%。2025年12月期は売上81.4億円(-5.1%)で、1株利益は前期の475.72円から358.70円へ減りました。

直近の四半期

2026/12期の第2四半期までの進み具合です。

売上高(第2四半期まで累計) 38.7億円(前年同期比 +2.4%)
通期予想82.0億円 に対して 47.2%
営業利益(第2四半期まで累計) 5.0億円(前年同期比 -33.1%)
通期予想13.0億円 に対して 38.5%

気をつけたい点

  • 会社の2026年12月期予想は、売上82.0億円(+0.7%)に対して営業利益13.0億円(-26.1%)、純利益10.3億円(-25.4%)。2025年12月期に続く減益予想です。
  • 第2四半期までの累計は、売上38.7億円(前年同期比+2.4%)、営業利益5.0億円(-33.1%)で、営業利益の進捗は38.5%。予想の1株配当は130円で、予想配当性向は48%まで上がります。
  • 株価は3,080円。5年で+120%の一方、直近1年は-29.4%で「下落」の判定です。予想PERは11.4倍、PBRは1.09倍。
スターツ出版の配当の記録(17年分)を開く
年度 1株配当 前年比 配当性向
2009年 12.50円 ― 42.5%
2010年 12.50円 +0.0% 25.8%
2011年 15.00円 +20.0% 21.7%
2012年 15.00円 +0.0% 22.1%
2013年 15.00円 +0.0% 20.6%
2014年 15.00円 +0.0% 31.4%
2015年 15.00円 +0.0% 36.0%
2016年 15.00円 +0.0% 25.5%
2017年 15.00円 +0.0% 21.2%
2018年 17.50円 +16.7% 17.8%
2019年 17.50円 +0.0% 16.2%
2020年 17.50円 +0.0% 38.7%
2021年 20.00円 +14.3% 13.6%
2022年 30.00円 +50.0% 9.9%
2023年 60.00円 +100.0% 13.0%
2024年 110.00円 +83.3% 23.1%
2025年 120.00円 +9.1% 33.5%

ハイマックス(4299)

金融機関向けに強い独立系のシステム会社。17年間減配がなく連続増配6期ですが、今期は増収でも減益の予想です。

結論:総合13点(加点16 − 減点3)/予想利回り4.15%

財務の厚さと、17年間減配のない配当の記録は安定しています。ただ営業利益は2023年3月期の18.3億円をピークに減り、今期は増収でも減益の予想のなかで配当性向が68%まで上がります。増配の余力が細ってきている点に注意が必要です。

基本データ

市場・業種 東証スタンダード/情報・通信業
株価 1,231円
時価総額 約135億円
予想配当利回り 4.15%
予想PER/PBR 16.48倍/1.18倍
決算期 3月31日
直近の実績 2026年 売上182億円・営業利益15.6億円・EPS101.61円
会社予想 2027年 売上200億円・営業利益12.0億円・EPS74.8円
予想1株配当 51.1円(予想配当性向68%)
本社 横浜市西区みなとみらい二丁目3番5号
従業員数 連結 967名 単体 881名

どんな会社か

独立系のシステムインテグレーターで、株探の概要では金融機関向けに強く、保険やクレジットなどの分野も手がけ、流通分野の開拓に力を入れていると紹介されています。東証スタンダードに上場しています。

有報では、コンピュータ・ソフトウエアのシステム・ライフサイクルの各領域にわたってソリューションを提供する、単一のバリュー・ソリューションサービス事業と説明されています。主要な顧客として野村総合研究所の名前が挙がっています。

本社は横浜市西区みなとみらい。連結の従業員は967名、平均年齢37.7歳、平均年収605万円、連結子会社1社。10年前と比べて売上は1.7倍、純利益は2.1倍です。

9項目の採点

加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。ハイマックスの加点は16点でした。

項目 判定 実際の数字
1. 売上高の伸び △ 全期間 年+3.9% / 直近4年 年+1.7%
2. 1株利益の伸び × 全期間 年+11.3% / 直近4年 年-3.0%
3. 営業利益率 △ 8.6%
4. 自己資本比率 ◎ 80.6%
5. 営業キャッシュフロー ○ 19年間で赤字1回
6. 現金の量と伸び ◎ 全期間で2.4倍 / 総資産の56.8%
7. 配当の増え方 ○ 連続増配6期
8. 配当性向 ◎ 45.3%
9. 株価の推移 △ 5年+6% / 1年-2.4% / 12か月線-0.4%(下落)
加点合計 16 27点満点

19年分のグラフ

上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。

4299 ハイマックス 業績・配当・キャッシュフローの推移
出典:IR BANK(旧有価証券報告書を含む)をもとに作成

評価された点

  • 自己資本比率80.6%、現金76.7億円。採点では現金が総資産の56.8%と評価されました。純利益は19年間、一度も赤字がありません。
  • 配当は17年間減配なし。2010年3月期の10.42円から2026年3月期の46円へ4.4倍。連続増配は6期で、2026年3月期の配当性向45.3%は◎の範囲です。
  • 減収は19年で1回だけ。売上が減ったのは2010年3月期(-15.5%)のみで、2008年3月期の91.1億円から2026年3月期の182億円へ増えました。

減点と弱点

減点は営業CFが赤字-1点/FCFが恒常赤字-2点(合計3点)でした。

  • フリーキャッシュフローの恒常赤字:-2点。2008年、2011年、2013年の3回です。2014年3月期以降の13年間は赤字がありません。
  • 営業キャッシュフローの赤字:-1点。2013年3月期に-1.2億円。この年はフリーキャッシュフローも-3.3億円でした。
  • 1株利益は×、営業利益率8.6%は△。1株利益は直近4年で年-3.0%。営業利益は2023年3月期の18.3億円から2026年3月期は15.6億円へ減り、利益率も10.6%から8.6%へ下がりました。

直近の四半期

2027/03期の第1四半期の進み具合です。

売上高(第1四半期累計) 51.2億円(前年同期比 +15.1%)
通期予想200億円 に対して 25.6%
営業利益(第1四半期累計) 2.3億円(前年同期比 -1.3%)
通期予想12.0億円 に対して 19.3%

気をつけたい点

  • 会社の2027年3月期予想は、売上200億円(+9.9%)に対して営業利益12.0億円(-23.1%)、純利益7.8億円(-31.6%)。増収でも減益の想定です。
  • 予想の1株配当は約51円で、2026年3月期の46円から増える計算です。予想1株利益74.8円に対して予想配当性向は68%まで上がります。
  • 第1四半期までの累計は、売上51.2億円(前年同期比+15.1%)、営業利益2.3億円(-1.3%)で、営業利益の進捗は19.3%。株価は1,231円で「下落」判定、予想PERは16.48倍、PBRは1.18倍です。
ハイマックスの配当の記録(17年分)を開く
年度 1株配当 前年比 配当性向
2010年 10.42円 ― 54.1%
2011年 10.42円 +0.0% 48.3%
2012年 10.42円 +0.0% 58.3%
2013年 10.42円 +0.0% 35.2%
2014年 10.42円 +0.0% 29.7%
2015年 12.50円 +20.0% 22.2%
2016年 14.58円 +16.6% 31.8%
2017年 16.67円 +14.3% 28.4%
2018年 18.75円 +12.5% 33.2%
2019年 20.83円 +11.1% 34.0%
2020年 20.83円 +0.0% 35.1%
2021年 22.92円 +10.0% 24.2%
2022年 40.00円 +74.5% 38.2%
2023年 43.00円 +7.5% 38.6%
2024年 43.50円 +1.2% 42.7%
2025年 45.00円 +3.4% 40.3%
2026年 46.00円 +2.2% 45.3%

東洋テック(9686)

セコムが筆頭株主の、関西地盤の警備保障会社。2026年3月期は大きく伸びましたが、今期は減収減益の予想です。

結論:総合13点(加点18 − 減点5)/予想利回り4.15%

営業キャッシュフローは19年間黒字で、株価も上昇の判定です。ただ2026年3月期の大幅な増益は今期に続かない想定で、配当71円を据え置くと配当性向は59%に上がります。フリーキャッシュフローの赤字が多い点も含めて見たい銘柄です。

基本データ

市場・業種 東証スタンダード/サービス業
株価 1,710円
時価総額 約196億円
予想配当利回り 4.15%
予想PER/PBR 14.35倍/0.78倍
決算期 3月31日
直近の実績 2026年 売上431億円・営業利益29.1億円・EPS188.98円
会社予想 2027年 売上375億円・営業利益20.4億円・EPS119.4円
予想1株配当 71.0円(予想配当性向59%)
本社 大阪市浪速区桜川1丁目7番18号
従業員数 単体 1,154名 (臨時252名) 連結 2,096名 (臨時1,635名)

どんな会社か

関西を地盤とする警備保障の会社で、株探の概要では機械警備やビル管理が主体、セコムが筆頭株主と紹介されています。事業は警備事業、ビル管理事業、不動産事業の3つです。

2026年3月期のセグメント別売上は、警備事業323億円(前期比+36.7%)、ビル管理事業103億円(+8%)、不動産事業4.91億円(-72.4%)。主要な顧客として2025年日本国際博覧会警備共同企業体の名前が挙がっていて、この期は警備事業が大きく伸びました。

本社は大阪市浪速区。連結の従業員は2,096名(ほかに臨時1,635名)、平均年齢45.1歳、連結子会社7社。設備投資は12億6400万円。10年前と比べて売上は2.1倍、純利益は6.3倍です。

セグメント別売上高 2025/03 2026/03
警備事業 236億 323億
不動産事業 17.8億 4.91億
ビル管理事業 95.2億 103億

9項目の採点

加点は◎3点・○2点・△1点・×0点の9項目、27点満点です。東洋テックの加点は18点でした。

項目 判定 実際の数字
1. 売上高の伸び ◎ 全期間 年+5.7% / 直近4年 年+12.7%
2. 1株利益の伸び ○ 全期間 年+9.4% / 直近4年 年+37.6%
3. 営業利益率 × 6.8%
4. 自己資本比率 △ 59.2%
5. 営業キャッシュフロー ◎ 19年間で赤字0回
6. 現金の量と伸び ○ 全期間で1.9倍 / 総資産の21.0%
7. 配当の増え方 △ 連続増配4期
8. 配当性向 ◎ 37.6%
9. 株価の推移 ◎ 5年+71% / 1年+9.2% / 12か月線+4.1%(上昇)
加点合計 18 27点満点

19年分のグラフ

上から業績(売上高・営業利益・純利益)、配当(1株配当・配当性向)、キャッシュフロー(営業CF・フリーCF・現金)です。

9686 東洋テック 業績・配当・キャッシュフローの推移
出典:IR BANK(旧有価証券報告書を含む)をもとに作成

評価された点

  • 営業キャッシュフローは19年間黒字。2026年3月期は50.2億円で、フリーキャッシュフローも38.1億円のプラス、現金は82.9億円まで増えました。
  • 売上高は◎。減収は2011年3月期の1回だけで、2008年3月期の159億円から2026年3月期の431億円へ。直近4年では年+12.7%伸びています。
  • 株価は「上昇」判定。5年で+71%、直近1年で+9.2%。配当は2026年3月期に40円から71円へ増え、配当性向は37.6%で◎の範囲です。PBRは0.78倍。

減点と弱点

減点はタコ足配当-2点/FCFが恒常赤字-3点(合計5点)でした。

  • フリーキャッシュフローの恒常赤字:-3点。2016〜2019年、2021年、2024年、2025年の7回。2025年3月期は投資キャッシュフローが-44.5億円で、フリーキャッシュフローは-15.9億円でした。
  • 利益を超える配当:-2点。2011年と2016年の2回で、2016年3月期は配当性向100.4%でした。翌2017年3月期の30円→25円は記念配当の剥落とみなし、減配には数えていません。
  • 営業利益率6.8%は×。2026年3月期は大きく上がった年ですが、それでも×の水準です。2025年3月期までは2〜4%台で推移していました。

直近の四半期

2027/03期の第1四半期の進み具合です。

売上高(第1四半期累計) 87.5億円(前年同期比 -25.2%)
通期予想375億円 に対して 23.3%
営業利益(第1四半期累計) 5.5億円(前年同期比 -40.2%)
通期予想20.4億円 に対して 26.7%

気をつけたい点

  • 2026年3月期の伸びは続かない想定です。会社の2027年3月期予想は、売上375億円(-13.0%)、営業利益20.4億円(-29.9%)、純利益12.6億円(-36.0%)の減収減益です。
  • 第1四半期までの累計は、売上87.5億円(前年同期比-25.2%)、営業利益5.5億円(-40.2%)。通期予想に対する進捗は売上23.3%、営業利益26.7%で、減益予想に沿った進み方です。
  • 予想の1株配当は71円で、2026年3月期と同額。予想1株利益119.4円に対して予想配当性向は59%に上がります。予想PERは14.35倍。
東洋テックの配当の記録(17年分)を開く
年度 1株配当 前年比 配当性向
2010年 20.00円 ― 40.8%
2011年 20.00円 +0.0% 93.0%
2012年 20.00円 +0.0% 81.6%
2013年 20.00円 +0.0% 62.7%
2014年 20.00円 +0.0% 46.9%
2015年 20.00円 +0.0% 47.2%
2016年 30.00円 +50.0% 100.4%
2017年 25.00円 -16.7% 56.0%
2018年 26.00円 +4.0% 46.3%
2019年 28.00円 +7.7% 41.9%
2020年 30.00円 +7.1% 36.3%
2021年 30.00円 +0.0% 55.9%
2022年 30.00円 +0.0% 68.8%
2023年 33.00円 +10.0% 45.5%
2024年 36.00円 +9.1% 59.0%
2025年 40.00円 +11.1% 59.6%
2026年 71.00円 +77.5% 37.6%

※2017年の減額は前年に上乗せされた記念配当が外れたものと判断し、減配としては数えていません。

5社を比べて

銘柄 予想利回り 営業利益率 自己資本比率 今期の営業利益予想 総合点
アイモバイル 5.21% 19.2% 59.3% +7.7% 13点
ヤマックス 4.39% 11.2% 60.4% -4.5% 13点
スターツ出版 4.22% 21.6% 83.5% -26.1% 13点
ハイマックス 4.15% 8.6% 80.6% -23.1% 13点
東洋テック 4.15% 6.8% 59.2% -29.9% 13点
  • 利回りと減点の少なさは一致しません。予想配当利回りが最も高いアイモバイル(5.21%)は、配当の記録が5年分しかなく減点が最も大きい一方、減点が最も小さいのは利回り4.15%のハイマックスです。
  • 営業利益率には3倍以上の開き。スターツ出版21.6%、アイモバイル19.2%に対して、ヤマックス11.2%、ハイマックス8.6%、東洋テック6.8%です。
  • 今期の会社予想で増益はアイモバイルだけ。営業利益はヤマックス-4.5%、ハイマックス-23.1%、スターツ出版-26.1%、東洋テック-29.9%と、4社が減益を見込んでいます。
  • 配当の予想も分かれます。スターツ出版は120円→130円、ハイマックスは46円→約51円の増配、東洋テックは71円の据え置き、ヤマックスは66円→60円の減配を予想しています。
  • 株価は4社が「下落」の判定。直近1年でヤマックス-32.3%、スターツ出版-29.4%、アイモバイル-19.4%、ハイマックス-2.4%。東洋テックだけが+9.2%で「上昇」の判定です。

まとめ

5社は同じ点数でも、配当を支える土台はそれぞれ違いました。アイモバイルは利益率と現金が厚い一方で配当の記録が短く、ヤマックスは配当を13.2倍に増やしてきたものの今期は減配予想です。スターツ出版とハイマックスは財務が厚いまま、減益予想のなかで増配を見込み、東洋テックは前期の大きな伸びから一転して減益予想です。利回りの高さより、今期の利益の向きと配当性向を確かめてから判断したい5社です。

このシリーズの記事一覧

独自に分析した高配当株ランキングの銘柄を、5社ずつ取り上げています。公開前の回は銘柄名だけ先に載せています。

本記事はIR BANK・株探で公開されているデータをもとに、独自の基準で機械的に採点した結果をまとめたものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や配当を保証するものでもありません。数値は2026年9月4日時点のもので、その後の決算発表や配当予想の修正は反映されていません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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