・地合いは悪い(TOPIX連動ETF 421.3円、20日線427円・100日線422円)
・監視60銘柄のうち、押し目から反発して買いの型が揃ったのは2銘柄(INPEX・商船三井)
・資金100万円・許容損失3%(30,000円)で100株以上持てるのは1銘柄(INPEX 100株)
・型は出たが不安要素で我慢するのが1銘柄
・東証プライム全銘柄から、空売りの型が揃った大型株は13銘柄(過去5年の検証では空売りの型は負け越し)
数日から数週間の値動きをねらうスイングトレードで、移動平均線とローソク足だけを使って「型が揃ったかどうか」を毎日確かめている記録です。特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。
動画でも解説しています
使う物差しと買いの型

移動平均線(5日・20日・60日・100日)とローソク足だけを使います。①100日線の上にあり、②いったん20日線の近くまで押し、③陽線で5日線を上抜けたら「買いの型が揃った」とします(20日線まで押したものが◎、浅いものが○)。すぐ上に前回の高値がある、100日線から25%以上離れているなど、不安要素が1つでもあれば「△」として我慢します。損切りは直近6営業日の安値、利確の目安は直近の高値と「1R」(損切り幅と同じだけ上)。株数は資金100万円・許容損失3%=30,000円から逆算し、資金に収まる分までに抑えています。
地合い:TOPIX連動ETF

まず地合いです。TOPIX連動ETFの終値は421.3円で、前の日の420円から1.3円上げました。それでも100日線の422.2円をわずかに下回ったままです。20日線は427.3円で、チャートでは今月半ばから向きが下に変わっています。値段は20日線の下、100日線の下にあり、ルールでは地合いは悪いという判定です。8月から9月まではずっと100日線の上で推移していましたが、10月後半に入ってからは100日線の近くでもみ合う形が続いています。100日線の下にいる間は、新しい買いは見送るのがルールです。まずは100日線の上に戻れるかが分かれ目です。
押し目から反発した2銘柄
| 銘柄 | 判定 | 終値 | 損切り | 利確の目安 | 株数 |
|---|---|---|---|---|---|
| INPEX(1605) | ◎ | 4,056円 | 3,784円(-6.7%) | 4,212〜4,328円 | 100株 |
| 商船三井(9104) | ◎ | 7,457円 | 7,061円(-5.3%) | 7,704〜7,853円 | 0株 |
★は決算発表の前後1週間(型が揃っても見送るのがルール)。
続いて、押し目から反発した銘柄の表です。今日はINPEXと商船三井の2銘柄で型が出ました。損切りは直近6営業日の安値、利確の目安は直近高値と、損切り幅と同じだけ上の値段の2つです。資金100万円、許容損失3万円で株数を逆算すると、100株以上持てるのはINPEXの1銘柄だけです。商船三井は1株あたりの損切り幅が396円と大きく、100株でも損失が3万9,600円になり許容損失を超えるため、持てる株数がゼロになります。なお今日は地合いが100日線の下なので、新しい買いは見送るのがルールです。表は型の確認として見てください。
INPEX(1605)

| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 終値 | 4,056円(前日比+2.2%) |
| 損切り(直近6営業日の安値) | 3,784円(-6.7%・1株272円) |
| 直近の高値 | 4,212円(0.6R) |
| 1R/1.5R | 4,328円/4,464円 |
| 株数(資金100万円・許容損失30,000円) | 100株(損切り幅からは110株) |
| 時価総額 | 約46,900億円 |
| 決算 | 決算2026-11-12(14日後) |
INPEXです。終値は4,056円で、前の日より2.2%上げて陽線で引けました。100日線の3,655円より上にあり、上昇の流れの中にいます。10月の前半に20日線のあたりまで押したあと、安値を切り上げる2番底の形を作り、今日も5日線の3,981円の上で陽線を付けました。損切りは3,784円で、損切り幅は272円、6.7%です。直近高値の4,212円までは損切り幅の0.6倍ほどしか上の余地がなく、利幅は小さめです。株数は100株、損失は2万7,200円に収まります。時価総額は約4兆6,900億円、決算は11月12日です。地合いが100日線の下なので、新しい買いは見送るのがルールです。
商船三井(9104)

| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 終値 | 7,457円(前日比+1.5%) |
| 損切り(直近6営業日の安値) | 7,061円(-5.3%・1株396円) |
| 直近の高値 | 7,704円(0.6R) |
| 1R/1.5R | 7,853円/8,051円 |
| 株数(資金100万円・許容損失30,000円) | 0株(損切り幅からは75株) |
| 時価総額 | 約25,624億円 |
| 決算 | 決算2026-11-09(11日後) |
商船三井です。終値は7,457円で、前の日より1.5%上げて陽線で引けました。100日線の6,395円より16.6%上にあり、強い上昇の流れが続いています。10月半ばに7,704円の高値を付けたあと、20日線の7,317円の近くまで押して、今日は5日線の7,366円を陽線で上抜けました。安値を切り上げる2番底の形です。損切りは7,061円で、損切り幅は396円、5.3%です。直近高値までは損切り幅の0.6倍ほどの余地です。100株だと損失が3万9,600円で許容を超えるため、株数はゼロです。時価総額は約2兆5,600億円、決算は11月9日です。地合いが100日線の下なので、新しい買いは見送るのがルールです。
株数の決め方
株数の逆算をまとめます。資金は100万円、1回の許容損失は3%の3万円です。株数は、3万円を1株あたりの損切り幅で割って出します。INPEXは1株の損失幅が272円なので、3万円を割ると110株です。100株単位に切り下げて100株、必要な資金は40万5,600円で、資金の上限にもかかりません。商船三井は1株の損失幅が396円で、割ると75株です。100株に届かないため、ルールでは持てる株数はゼロになります。型が揃っていても、損切り幅が大きいと株数で弾かれます。なお今日は地合いが100日線の下なので、新しい買いは見送るのがルールです。
型は出たが我慢する1銘柄
| 銘柄 | 終値 | 前日比 | 我慢する理由 |
|---|---|---|---|
| 武田薬品工業(4502) | 6,471円 | +2.6% | 前回高値6,500の直下(抵抗) |
次は、型に近いけれど我慢する銘柄です。今日は1銘柄で、武田薬品工業です。終値は6,471円で、前の日より2.6%上げました。100日線より15.6%上にあり、流れ自体は上向きです。ただ、すぐ上に前回の高値6,500円があり、その直下で止まっています。前回高値は売りが出やすい抵抗になりやすいので、ここでは我慢の扱いです。6,500円をはっきり上抜けて、そのあと押しても上を保てるかを見ます。上抜けたあとの押し目で5日線を陽線で上抜ける形になれば、型の候補に入ります。それまでは様子を見るのがルールです。地合いの回復も合わせて確認します。
空売りの型が揃った大型株13銘柄

空売りは証券会社から株を借りて売り、値下がりしたところで買い戻す取引です(信用取引の口座が必要)。型は買いの裏返しで、①100日線の下、②下げの途中で一時的に戻して5日線が山を作る、③その山から陰線で5日線を割る、の3つ。時価総額5,000億円以上・出来高30万株以上に限り、東証プライム全銘柄から探しています。株数は売る金額が100万円に収まる分まで。空売りできるか(貸借銘柄か)は証券会社の画面で確かめてください。
| 銘柄 | 終値 | 損切り(直近高値) | 1R | 株数 |
|---|---|---|---|---|
| クボタ(6326) | 2,618.5円 | 2,676.5円(+2.2%) | 2,560.5円 | 300株 |
| ARCHION(543A) | 284円 | 299円(+5.3%) | 269円 | 2000株 |
| ユー・エス・エス(4732) | 1,757円 | 1,835円(+4.4%) | 1,679円 | 300株 |
| スカパーJSAT(9412) | 1,851円 | 1,915円(+3.5%) | 1,787円 | 400株 |
| キーエンス(6861) | 76,360円 | 82,310円(+7.8%) | 70,410円 | 0株 |
| 三菱重工業(7011) | 3,499円 | 3,767円(+7.7%) | 3,231円 | 100株 |
| KDDI(9433) | 2,778円 | 2,967.5円(+6.8%) | 2,588.5円 | 100株 |
| 日立建機(6305) | 5,105円 | 5,420円(+6.2%) | 4,790円 | 0株 |
続いて空売りの型の表です。100日線の下で、戻りが5日線の山を作ったあと陰線で5日線を割った銘柄を並べています。今日は13銘柄で、表には8銘柄を載せました。注意点が少ないのはクボタで、下の直近安値まで損切り幅の2倍以上の余地があります。ARCHIONも安値まで1.8倍の余地です。一方、ユー・エス・エス、三菱重工業、KDDI、日立建機は、すぐ下に直近安値があり、利幅が足りません。キーエンス、三菱重工業、KDDIは損切り幅が6%を超えて大きめです。スカパーJSAT、キーエンス、日立建機は決算前後1週間なので、型が揃っていても見送ります。
クボタ(6326)

クボタです。終値は2,618.5円で、前の日より0.4%下げました。100日線の2,745円の下にあり、100日線そのものも下向きです。9月の初めに3,000円を超えたあと下げが続き、10月は20日線の下で推移しています。戻りが5日線の山を作ったあと、今日は陰線で5日線を割る形になりました。損切りは2,676.5円で、損切り幅は2.2%です。損切り幅と同じだけ下が2,560.5円、直近安値の2,493.5円までは損切り幅の2.2倍の余地があります。株数は損切り幅からは517株ですが、資金の上限で300株です。週足は5週線の下です。決算は11月9日です。
ARCHION(543A)

ARCHIONです。終値は284円で、前の日より2.4%下げて陰線で引けました。100日線の286円をわずかに下回り、100日線は下向きです。10月は100日線の近くまで戻し、5日線が288円で山を作ったあと、今日は陰線で5日線を割りました。損切りは299円で、損切り幅は5.3%です。損切り幅と同じだけ下が269円、直近安値の257円までは損切り幅の1.8倍の余地があります。株数は2,000株です。注意点として、直前の上げがV字で、押し戻しがまだ確認できていません。値段が100日線と重なっていて、型としては弱めです。決算は11月10日です。
過去5年の検証

2021年9月〜2026年9月、東証プライム1,556銘柄で型どおりに機械的に売買すると、買いの型は11,450回で勝率39.3%、1回平均+0.13%、プロフィットファクター1.09。損切りか1.5Rまで持つとPFは1.32。空売りの型はPF0.75で負け越しでした(手数料・金利を含まない自前の検証)。
次の営業日の見方
次の営業日に見る点です。まず地合いで、TOPIX連動ETFが100日線の422円の上に戻れるかが一番の分かれ目です。戻れない間は、新しい買いは見送るのがルールです。反発したINPEXは5日線の3,981円、商船三井は7,366円の上を保てるかを見ます。焦点の高値は、INPEXが4,212円、商船三井が7,704円です。我慢している武田薬品工業は、前回高値6,500円を上抜けられるかです。空売りの型は、クボタが2,676.5円、ARCHIONが299円を上抜けると崩れる合図になります。決算が近い銘柄も多く、キーエンスと日立建機は今日が決算、スカパーJSATは11月4日です。
まとめ
まとめです。今日の地合いは悪いで、TOPIX連動ETFは100日線をわずかに下回っています。押し目から反発した型が出たのは、INPEXと商船三井の2銘柄で、100株以上持てるのはINPEXの1銘柄だけでした。我慢する銘柄は武田薬品工業の1銘柄、空売りの型は13銘柄です。ただ、これまでの検証では空売りの型は負け越しています。そして今日は地合いが100日線の下なので、新しい買いは見送るのがルールです。型が揃うことと、実際に売買してよいことは別の話です。地合い、決算の日程、損切り幅と株数を合わせて確かめることが大切です。明日も同じ手順で確認します。
データ:株価は株探・Yahoo!ファイナンス(2026年10月29日終値)。判定と検証は移動平均線とローソク足による機械的なもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。将来の株価を保証するものでもありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。


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