・地合いは良い(TOPIX連動ETFが20日線・100日線の上)
・監視67銘柄のうち、買いの型が揃ったのは5銘柄(岡三証券グループ・七十七銀行・ADEKA・DM三井製糖・東京エレクトロンデバイス)
・資金100万円・許容損失3%(30,000円)で計算すると、100株以上取れるのは4銘柄(岡三証券G 700株・DM三井製糖 200株・七十七銀行 100株・ADEKA 100株)。東京エレクトロンデバイスは損切り幅14%で取れない
・型は出たが不安要素で我慢するのが8銘柄(うち5つが銀行株)
・東証プライム全銘柄から、空売りの型が揃った大型株は7銘柄。ただし過去5年の検証では空売りの型は負け越し
数日から数週間の値動きをねらうスイングトレードで、移動平均線とローソク足だけを使って「型が揃ったかどうか」を毎日確かめています。この記事はその記録です。特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。「型が揃った/揃っていない」という事実だけを書いています。
動画でも解説しています
使う物差しは移動平均線とローソク足だけ
移動平均線は、過去何日かの終値の平均をつないだ線です。5日・20日・60日・100日の4本を使います。100日線は大きな流れ、20日線は数週間の流れ、5日線はここ1週間の勢いを表します。株価が線より上にあれば強く、下にあれば弱いと見ます。業績やPBRといった指標は使いません。
1回の取引で失ってよい金額(許容損失)を先に決め、損切りまでの値幅で割って株数を逆算します。この記事では資金100万円・許容損失3%=30,000円で計算し、株数は資金に収まる分までに抑えています(空売りは売る金額が100万円まで)。
買いの型:押し目から5日線に乗り直す

- 100日線の上にある(大きな流れが上向き)
- いったん下げて20日線の近くまで押す
- 押したあと陽線で5日線を上抜ける
20日線まで押してから上抜けたものを「◎」、押しが浅いものを「○」としています。すぐ上に前回の高値がある、100日線から25%以上離れている、V字の反発途中など、不安要素が1つでもあれば「△」として我慢します。損切りは直近6営業日の安値、利確の目安は直近の高値と「1R」(損切り幅と同じだけ上)です。
地合い:TOPIX連動ETFは100日線の上

9月25日の終値は430.3円で、20日線(427円)と100日線(416円)をどちらも上回りました。20日線は9月中旬にいったん下を向きましたが、足元では上向きに戻っています。週足でも100週線の上です。TOPIXが100日線の下なら新しい買いは見送るルールですが、今はその条件に当たらず、地合いは「良い」と判定しました。なお9月21〜23日は祝日で休場のため、この週の取引は24日と25日の2日間でした。
買いの型が揃った5銘柄(◎)
| 銘柄 | 終値 | 損切り | 利確の目安 | 100株単位 |
|---|---|---|---|---|
| 岡三証券グループ(8609) | 1,253円 | 1,217円(-2.9%) | 1,278〜1,289円 | 700株 |
| 七十七銀行(8341) | 4,197円 | 3,986円(-5.0%) | 4,408円 | 100株 |
| ADEKA(4401) | 4,650円 | 4,380円(-5.8%) | 4,913〜4,920円 | 100株 |
| DM三井製糖(2109) | 3,900円 | 3,800円(-2.6%) | 4,000円 | 200株 |
| 東京エレクトロンデバイス(2760) | 4,610円 | 3,965円(-14.0%) | 4,730〜5,255円 | 0株 |
許容損失30,000円と資金100万円の両方に収まる株数を100株単位にすると、4銘柄で100株以上取れました。岡三証券グループは損切り幅からは833株ですが、資金の上限で700株。DM三井製糖も300株分の余裕がありますが資金の上限で200株です。東京エレクトロンデバイスは損切りまでの値幅が大きく、100株でも損失64,500円で許容を超えます。
岡三証券グループ:上の高値まで余地が小さい(8609)

| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 終値(9/25) | 1,253円(前日比+2.0%) |
| 損切り(直近6営業日の安値) | 1,217円(-2.9%・1株36円) |
| 直近の高値 | 1,278円(0.7R) |
| 1R/1.5R | 1,289円/1,307円 |
| 株数(許容損失30,000円・資金100万円) | 700株(損切り幅からは833株) |
| 時価総額 | 約2,516億円 |
上から5日線・20日線・60日線・100日線の順に並ぶ、きれいな上昇トレンドです。9月は1,200円台前半でもみ合い、20日線まで押したところで25日に+2.0%の陽線で5日線の上に戻りました。ただし直近の高値1,278円までは25円しかなく、損切り幅の0.7倍です。高値を超えられるかが分かれ目です。決算発表は10月29日の予定です。
七十七銀行:高値更新中で上に壁なし(8341)

| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 終値(9/25) | 4,197円(前日比+3.6%) |
| 損切り(直近6営業日の安値) | 3,986円(-5.0%・1株211円) |
| 直近の高値 | なし(高値更新中) |
| 1R/1.5R | 4,408円/4,513.5円 |
| 株数(許容損失30,000円・資金100万円) | 100株(損切り幅からは142株) |
| 時価総額 | 約9,363億円 |
宮城県の地方銀行で、高値を更新しながら上がってきました。9月中旬に20日線の近くまで押し、25日に+3.6%の陽線で5日線を上抜け。上にさえぎる高値はありませんが、損切りまで5.0%あり、100株で損失は最大21,100円です。決算発表は11月12日の予定です。
ADEKA:2番底の形だが高値まで1.0R(4401)

| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 終値(9/25) | 4,650円(前日比+0.6%) |
| 損切り(直近6営業日の安値) | 4,380円(-5.8%・1株270円) |
| 直近の高値 | 4,913円(1.0R) |
| 1R/1.5R | 4,920円/5,055円 |
| 株数(許容損失30,000円・資金100万円) | 100株(損切り幅からは111株) |
| 時価総額 | 約4,509億円 |
8月の急伸のあと9月中旬に20日線の下まで下げ、前の安値を割らずに持ち直しました(2番底)。上には8月の高値4,913円があり、そこまでの値幅は損切り幅とほぼ同じです。1日の出来高は平均26万株で、条件の30万株に少し届きません。
DM三井製糖:横並び上抜けも重なる(2109)

| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 終値(9/25) | 3,900円(前日比+1.4%) |
| 損切り(直近6営業日の安値) | 3,800円(-2.6%・1株100円) |
| 直近の高値 | なし(高値更新中) |
| 1R/1.5R | 4,000円/4,050円 |
| 株数(許容損失30,000円・資金100万円) | 200株(損切り幅からは300株) |
| 時価総額 | 約1,214億円 |
数日間の横ばいの上限を陽線で抜ける「横並び上抜け」の形も重なりました。損切り幅は2.6%と5銘柄で最も小さいものの、損切り幅からは300株まで持てますが、資金100万円に収まるのは200株です。1日の値動き1.6%・出来高6万株と、値動きと流動性は条件の外です。
東京エレクトロンデバイス:損切り幅14%(2760)

| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 終値(9/25) | 4,610円(前日比+2.3%) |
| 損切り(直近6営業日の安値) | 3,965円(-14.0%・1株645円) |
| 直近の高値 | 4,730円(0.2R) |
| 1R/1.5R | 5,255円/5,577.5円 |
| 株数(許容損失30,000円・資金100万円) | 0株(損切り幅からは46株) |
| 時価総額 | 約1,358億円 |
型としては◎ですが、直近6営業日の安値が深く、損切り幅は14.0%。この手法では8%を超える損切り幅は広すぎると見ます。しかも上の高値4,730円までは0.2R。型が出たという事実だけで飛びつかず、損切りと利確の距離を先に確かめる良い例です。
型は出たが我慢する8銘柄(△)
| 銘柄 | 終値 | 前日比 | 我慢する理由 |
|---|---|---|---|
| 小松製作所(6301) | 7,640円 | +6.0% | V字の反発中・前回高値7,675円の直下 |
| アイチコーポレーション(6345) | 1,487円 | +1.4% | 前回高値1,488円の直下 |
| 富士通(6702) | 4,028円 | +0.9% | 前回高値4,075円の直下 |
| あおぞら銀行(8304) | 3,526円 | +3.6% | 前回高値3,561円の直下 |
| 第四北越FG(7327) | 2,855円 | +6.1% | 100日線から+25%と離れすぎ |
| 群馬銀行(8334) | 3,208円 | +6.9% | 100日線から+28%と離れすぎ |
| 岩手銀行(8345) | 2,907円 | +6.1% | 100日線から+32%と離れすぎ |
| トモニHD(8600) | 1,226円 | +3.9% | 100日線から+25%と離れすぎ |
理由は2つに分かれます。すぐ上に前回の高値がある銘柄(高値の手前は売りが出やすい)と、100日線から25%以上離れている銘柄(追いかけるのは型の外)です。
型が出た13銘柄のうち6つが銀行株でした(七十七銀行・第四北越FG・群馬銀行・岩手銀行・トモニHD・あおぞら銀行)。25日は地方銀行株がそろって大きく上げています。上げた理由はこの物差しでは分かりません。同じ業種ばかり持つと、業種全体が下げたときにまとめて損切りになるため、偏ったときは持つ数を絞るのが安全です。
空売りの型:戻りから5日線を陰線で割る

空売りは、証券会社から株を借りて売り、値下がりしたところで買い戻して差額を得る取引です(信用取引の口座が必要)。型は買いの裏返しで、①100日線の下、②下げの途中で一時的に戻して5日線が山を作る(5日線は20日線の下)、③その山から陰線で5日線を割る、の3つです。株価が上がり続けると損失に上限がないため、時価総額5,000億円以上・出来高30万株以上の大型株に限り、東証プライム全銘柄から探しました。
| 銘柄 | 終値 | 損切り(直近高値) | 1R | 100株単位 |
|---|---|---|---|---|
| いすゞ自動車(7202) | 2,192円 | 2,245円(+2.4%) | 2,139円 | 400株 |
| サイバーエージェント(4751) | 1,249.5円 | 1,276.5円(+2.2%) | 1,222.5円 | 800株 |
| マツキヨココカラ(3088) | 2,522.5円 | 2,608円(+3.4%) | 2,437円 | 300株 |
| 野村不動産HD(3231) | 908円 | 926円(+2.0%) | 890円 | 1100株 |
| 日産自動車(7201) | 301.2円 | 317.9円(+5.5%) | 284.5円 | 1700株 |
| JR東日本(9020) | 3,460円 | 3,609円(+4.3%) | 3,311円 | 200株 |
| 日本テレビHD(9404) | 2,937.5円 | 3,108円(+5.8%) | 2,767円 | 100株 |
ほかの注意点が少なかったのはいすゞ自動車とサイバーエージェントです。野村不動産HDと日産自動車はすぐ下に直近の安値があり、下げの余地が小さく見えます。マツキヨココカラは週足では100週線の下ですが日足では100日線の上で、流れとしては弱め。JR東日本と日本テレビHDは損切り幅が4%以上と大きく、株数は200株と100株にとどまります。空売りできるか(貸借銘柄か)は、証券会社の画面で確かめてください。
いすゞ自動車(7202)

100日線は下向きで、株価はその下。9月中旬に直近の安値2,116円まで下げたあと20日線の近くまで戻し、5日線が小さな山を作ってから、25日に陰線で5日線を割りました。損切りは直近の高値2,245円(+2.4%)で、許容損失からは566株、売る金額を資金100万円に収めると400株。1Rは2,139円です。決算発表は11月4日の予定です。
サイバーエージェント(4751)

8月中旬に大きく下げて100日線を割り、1,350円近くまで戻したあと9月に再び下落。直近の安値1,206.5円から小さく戻して5日線が山を作り、25日に陰線で5日線を割りました。損切りは直近の高値1,276.5円(+2.2%、ほぼ20日線の位置)で、許容損失からは1,111株、資金100万円に収めると800株。1Rは1,222.5円です。
過去5年の検証:型どおりに機械的に売買すると

2021年9月〜2026年9月、東証プライム1,556銘柄で、型が出た翌日の寄り付きで仕掛け、損切りか5日線割れで手仕舞うと、買いの型は11,450回で勝率39.3%、1回平均+0.13%、プロフィットファクター(利益の合計÷損失の合計)1.09でした。5日線割れで早めに降りずに損切りか1.5Rまで持つと、PFは1.32に上がりました。一方、空売りの型はPF0.75で負け越し、大型株に絞っても0.66でした(いずれも手数料・金利を含まない自前の検証)。
・型が出た銘柄を機械的に全部売買しても、勝ち負けの差はごく小さい。チャートを目で見て素直な上昇トレンドに絞るのが前提
・入口を厳しくするより、出口(どこまで持つか)の工夫のほうが結果が変わった
・この期間の空売りの型は、どの条件でも負け越し。今回の7銘柄は「相場の弱い部分」を知る参考として見るのが無難
・過去5年という限られた期間の結果で、この先も同じになるとは限らない
来週の見方
- ◎の5銘柄:翌営業日も5日線の上を保てるか。岡三証券グループは直近高値1,278円、ADEKAは4,913円の高値が焦点
- △の8銘柄:前回の高値をはっきり上抜けるか、100日線との距離が縮まる押し目を待つ
- 空売りの7銘柄:5日線の上に陽線が出たら型が崩れた合図
- TOPIX連動ETFが20日線を割ったら、新しい買いは慎重に
- 10月後半から決算発表が増える。決算前後1週間の銘柄は型が揃っても見送る
まとめ
9月25日の終値では、地合いは良く、監視67銘柄のうち買いの型が揃ったのは5銘柄でした。資金100万円・許容損失30,000円なら4銘柄で100株以上取れますが、東京エレクトロンデバイスは損切り幅が広すぎて取れず、最も多く持てる岡三証券グループも上の高値まで余地が小さい状態です。型が揃うことと、実際に売買してよいことは別です。損切りの位置、上の余地、株数を先に確かめてから判断するのが大切です。
データ:株価は株探・Yahoo!ファイナンス(2026年9月25日終値、株探の終値と照合済み)。判定と検証は移動平均線とローソク足による機械的なもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。将来の株価を保証するものでもありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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