9月のアノマリーは本当か?
よくS&P500 9月のアノマリーで、”9月は年間で一番下落する月”と言われていて、よく見るデータとしては以下のようグラフのデータがある。
出典:https://media.monex.co.jp/articles/-/17610
いろいろなところで言われているので、嘘ではないと思うが、データが1900年前半とか100年間分を平均で語っている。
以下のデータには2000年からのグラフがあった、ほかにもデータを探したが平均値ばかり、平均だと特異値とか直近の傾向とかがわからないので、どの程度なのか少し検証してみました。
結論:過去24年の集計では大きな確率差は見られない
検証について
検証については以下の手順で実施しました。
- TradingViewからS&P500月別のデータのOpen(月初初値)、Close(月末終値)を取得
- 次に月間の騰落データを算出、そのデータから月別の平均値を算出
今回のデータは2000年~2023年までのデータです。データからできたグラフが以下、ほぼサイトと似たデータになりました。ここからバラツキや傾向を少し追い込んでいきたいと思います。
データのバラツキについて
ではデータのバラツキについて、どう分布しているのか?を箱ひげ図で表示、9月が上下に一番長いということはデータのバラツキが大きいことになる。
年度・月別の騰落率をヒートマップで表示してみました。右端は年間の通しての騰落率を表示。
確かに8月、9月は赤い色が多い、10月、11月は青い色が多いような、、、、
上昇、下落をヒートマップで表示してみたので続いて、それぞれをカウントしてみると、回数ベースの上昇確率が一番高いのは4月、5月、11月、12月で上昇確率は70%を超えている!、逆に下落確率が一番高いのは1月、9月が最下位だが、24回のうち11回と50%を少し切った程度、ほぼ半分の確立でプラスで終了することもあり、明らかに下落する月というわけではない。
なので9月は10~12月の上昇確率の高い月をめがけて仕込みたい
ちなみに直近10年のデータに絞ってみると、箱ひげ図は以下のようになり、この3,4年は9月の下落が続きているのでテータとしては傾向が強くなっている。
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